カナダ大平原のファームからの便り

カナダ・サスカチュワン州の大自然の中で農業をはじめて約10年。カナダ人の旦那、二人の娘、犬と猫と牛たちに囲まれた日々の出来事を紹介したいと思います。

シカだらけ

3月26日(月)

ここ2-3日は天気もよく気温もプラス5度前後で雪解けがどんどん進んでいます。サスカチュワン州南西部はプラス20度ほどだと天気予報で言っていました。同じ州内なのにこんなに格差があることにいつもながら驚かされます。

毎年冬になるとシカが牛の餌用のベールや大麦を食べにやってきます。林の中にはまだたくさん雪が残っているため、まだしばらくは餌を探して近くまでやってくることと思います。
シカの通り道


二日前の朝は、若いムースがドライブウェーに立っていました。ダニに悩まされているようで後ろ足の方が少し白っぽくなっていて、時々体を掻いていました。ムースは湿地帯を好むので雪が解けてしまえば水に入ってダニを追っ払うことができるのですが、今の時期は何もできずにじっと耐えているだけのようです。
ムース03262007


しばらくじっとしていたと思うと家の前の道を北の方に悠々と歩いていって、モミジの木の芽を食べていました。そのうちに、6匹ほどのシカが「朝ご飯の時間だわ」とでもいうように一列に並んでムースのいる方角にあるベール置き場の方に歩いて行きました。ムースにあと10mくらいのところまで来たら、ムースがゆっくりと向きを変えてじっとシカたちを見つめ、立ち止まったシカたちが逃げる様子を見せないと、頭を少し下げて威嚇するようにシカの方にそろそろと歩き出しました。それを見てシカたちはささっと向きを変え20mくらい戻って様子を見ていました(走って逃げ去らないところが結構図太くて笑える)。

ムースはそれでもう満足したようでまだモミジに戻って食べつづけ、シカはしばらくそこにじっとしていたものの逃げるわけでもなく、ムースがいなくなったらまた同じ道を通ってベール置き場の方まで歩いて行きました。
シカ032620071


同じシカ仲間だから仲良くする(あるいは警戒しない)のかなと思っていましたがやはり縄張り争い(?)はあるみたいでした。

また別の鹿たちは、牛に餌をやりに行くと以前は牛が近くにいると逃げていましたが、最近は牛たちがいても全く気にせず餌を食べに来ています。あまり大勢で餌を荒らされては困りますが、4-6匹のグループが数ヶ所にいる程度なので、かわいいなあと眺めています。牛たちもシカの存在を気にしないようなのが何となく面白いです。
シカ032620072







  1. 2007/03/26(月) 21:17:55|
  2. 野生の動物
  3. | コメント:6

寒くても穏やかな朝

1月14日(日)晴れ 最高気温 −25度 最低気温 −35度

涙なしでは語れない話が続きましたが(ちょっとウソっぽい)、今朝は寒いものの風もなく穏やかでした。

朝9時ごろ、台所の窓から外を見ると、なんとムースが一頭、リンゴの枝を食べていました(ーー;)。
ムース011420071


温度計を見ると、外はマイナス34度
温度計01142007


15分くらいそうしていたかと思うと、悠々と歩いて家の南の林に入っていってしまいました。1歳くらいのオスのムースでした。小さい角が見えました。大人になると、角の幅が2メートルくらいになるそうです。
ムース011420072


しばらくしてから外に出て、ムースの通ったところを見に行きました。これが足跡。
ムース011420073


リンゴ、姫リンゴの木のまわりをグルッとしたあとがあります。
ムース011420074


もみの木が並んでいるところの南側で休んだ模様です。
ムース011420077


お土産を落としてくれたあとが。
ムース011420075


急速冷凍されているアーモンドチョコレート(笑)
ムース011420076


ベール置き場に行くと、鹿が通ったあとがありました。
鹿011420071


こちらはレーズンチョコ
鹿011420072


マイナス30度の中写真をとっていたら、「バッテリー残量わずか(なぜだ?)」の表示が出てしまったので、家に入ってきたら、二人組みはこんなふう・・・・
子供011420071

「何してるの?」と聞くと、「日光浴」ですって。いいわね、あなたたち陽気で。


  1. 2007/01/15(月) 04:08:16|
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  3. | コメント:16

ムース現る

10月4日(水)曇り 最高気温 +12度 最低気温 −2度

昨日に続き、今朝も霜が降りてしまいました。朝6時半ごろ鳥小屋の電熱灯(日照?時間を延ばすために、朝と夜電気をつける)をつけようと家の西側のドアを空けて外に出ると、家から300mほどの放牧地にいる牛たちのやかましく鳴く声がしました。子牛がミルクを飲む時間で親子がモ〜モ〜鳴きあってるのかな?とそれほど気にもせず家の中に入りましたが、7時過ぎにもう一度出たらまだ鳴いているのです。おまけに今度は何頭かが放牧地の中を猛ダッシュしているのが見えました。

「こんな朝から何してるんだろう?」と50mくらい歩いたら、聞いたことのないうなるような(うなり声ではなくて、低くりきむような)声と、枝が折れる音が聞こえてきたのです。「何かいるぞ」と思って家に戻って双眼鏡を持ってまた出てきました。

柵の中にいる5頭の牛たちが一緒になって鳴いている横を通って放牧地の近くに行くと、全員が西に向かって(私から離れた方角に)走り出すではありませんか。放牧地の最西端のゲートのところにみんなで固まって立っているのでそちらの方に双眼鏡を向けたら(約500m先)、なんとオスのムースが近くの林から出てきて隣の放牧地で草を食べ始めました。うらやましそうに見ている牛たちを尻目にしばらく草を食べていたと思ったら、長い足でフェンスを軽々と越えてまた林の中へ入って行ってしまいました。

正体が分かって安心したのか?みんな向きを変えて歩いてきはじめたとき、もう家に帰ろうと思っていた私を目撃したらしく、今度はこっちに向かって猛ダッシュ!!「モ〜モ〜、見つけたぞ〜、食べ物くれ、食べ物!!!」みたいに大騒ぎ。冬に入る前にコンディションを整えておこうと思って(私ではなくてサメ軍団)、餌をいつもより少し多めに与えているためみんな丸々していておなかがすいているはずはなく、私が無視して家に帰ると「ちぇっ」とあきらめたようにぱったりと静かになってしまいました。

家に帰って朝ご飯を食べている途中、グレッグが東の窓の外を見て「ムースだ」と言ったので急いでみたら、さっき見たのと同じムースが(同じ大きさ、同じ色なので多分同じと思う)今度は道の向こう側の林の中から近くの畑に出てきて、(家から150mくらいのところ)。畑の中をのんびりと歩いていくのです。「あんまり利口な行動じゃないね。(秋は狩猟の時期で、エルク、鹿、ムースなど時期と場所を指定されて猟が解禁になる)」とグレッグと言い合っていました。うちは狩猟をしないのでいつどこでどの動物が狩猟可能か分からないのですが(ムースはみんなが捕りたがる動物)、あんなふうにぼんやり歩いている場合じゃないと思うのです。

そのあとしばらくして車で外に出ると、家から1.5kmほどした畑の脇の林にまた同じムースがいました。今度は逃げたけど全力でという感じではなくのろのろとだったので、もしオスのムース猟が解禁になったら、真っ先に狙われるかもしれないと心配になりました。ムースは単独行動を好み、木の枝や草を食べて生活する動物なので、人や畑の作物に全く害を与えないのです(その点鹿やエルクは群れになって行動するため、作物、干草などに毎年大きな被害を及ぼしている)。頑張って生き延びてくれーと応援したくなります。

オスのムース1

(これは夏に見かけたオスのムース)


  1. 2006/10/05(木) 13:22:26|
  2. 野生の動物
  3. | コメント:14

夜中の闖(珍?)入者

7月18日(火)晴れ 最高気温 +27度 最低気温 +16度

夕べは天気予報では空は澄んでいるといっていたのに11時近くになり急に土砂降り。カナダの気象庁は2-3時間先のことも予測できないのかとちょっと怒!

まあそれはいいとして、11時過ぎベッドに入ってしばらくしたら外でネコが喧嘩するようなものすごい声が聞こえました。そのすぐ後には犬のチビのけたたましく吠え、うなるような声が。「え、一体何が起こったの?」と心配になり起き上がると家の中にいるブラッキーまで大興奮して走り回っています。

今まで聞いたこともない騒ぎぶりに、ネコがやられたか?と思って懐中電灯を持って急いで外に出ると、シマちゃん(ぼんやりネコ)はガレージの方から家のほうに向かって歩いています。ガレージ(という名の、グレッグの作業場)の方に電気を照らすと、小さい丸っこいものがガレージの前に立ててあった板の上で「キリリリリ、キリリリリ」という声で鳴いています。何だこれは?と思ったら、なんとタヌキの子供。ガレージの中では親ダヌキともう一匹の子タヌキがネコの餌を食べていました。

急いで家に帰って寝ていたグレッグに「ちょっと、タヌキが3匹もガレージにいるよ。見に来ない?」と言ったものの、全く興味示さず。カメラを持って外に行ったら、ガレージの外にいた子タヌキはガレージの中のセメントでできた煙突を上っているところでした。

子タヌキ


親タヌキは?と思ってみるともう梁の上に上っていてカメラを向けた私のほうにうなり声を上げています。「タヌキって人間襲わないよねえ」と思いながらも急いで退散しました。

グレッグに「タヌキ3匹ともガレージに入っちゃったよ。どうする?」と聞いたら、「どうするったってどうしようもないんじゃない。」とのこと。まあ確かにそうだけど。

今朝早くガレージに行って音を立ててみたら、上のほうでがさがさと動く音がしました。タヌキって夜行性なのかなあと思いながら、今夜また餌を食べにお出ましするのかなあと不安。こんなところに住みつかれたらどうしようって感じです。



  1. 2006/07/19(水) 14:12:16|
  2. 野生の動物
  3. | コメント:5

動物また見る

6月26日(月) 最高気温 +25度 最低気温 +10度

今日の天気はなんと表現していいか分かりません。
朝起きたら道を隔てた畑にエルクがいて、わーエルク見るの久しぶり〜!」なんて思っていたらもう一匹左側の林の中から動物が出てきたのです。「エルクの赤ちゃん?」と思って双眼鏡で見たら、実はシカでした。違う種類の動物が一緒に草を食べているところを見るのは初めてでした。

エルクとシカ


天気予報をチェックしたら、今日の天気のところに今までではじめて見た「煙」のシンボルが出ているのです。ヘンなの〜と思いながらラジオのニュースを聞いたら、サスカチュワン州北部のストーニー・ラピッドという村の近くで山火事(サスカチュワンには山はないので森林火事?)が起こっていると言っていました。

その町はここから650kmほど北に行ったところにあり、飛行機(もちろん小型の)でしか交通手段がありません。陸地なんだけど、そこに行く人がほとんどいない。住民を非難させなくてはいけないかもといっていたけど、どうなったでしょうか。かなり遠い場所なのに、午後になったら煙の臭いもしてきました。

午後から学校に行く用事があり家を出たら、この前見たムースの親子がまた道の近くにいたのですが、急いで止まってカメラ、カメラなんて焦っている間に林の中に入ってしまいました。残念。

それから2分もしないうちに今度は角の生えかけたオスのシカに行き会いました。何週間も野生動物見ないこともあるのに、今日はまたラッキーな日でした。






  1. 2006/06/27(火) 14:09:26|
  2. 野生の動物
  3. | コメント:3
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