カナダ大平原のファームからの便り

カナダ・サスカチュワン州の大自然の中で農業をはじめて約10年。カナダ人の旦那、二人の娘、犬と猫と牛たちに囲まれた日々の出来事を紹介したいと思います。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

牛に振り回された一週間

6月20日(土)雨のち晴れ時々曇り 最高気温 +24度 最低気温 +10度

ものすごい長文です。ご了承ください。

そろそろ夏至で、朝4時前から夜10時過ぎまで明るいサスカチュワンです。やらなくてはいけないことがありすぎで、時間がいくらあっても足りない。もうちょっと要領よくできないかと思っているときにいらない仕事まで入るこのごろです。

火曜日の朝、窓から牛たちのいる西の方を見ると、一才牛と肥育牛の入っている柵の中がなんだかがらんとしていました。角度が悪くてみんながどこにいるのかみえないのかな?と思いながら、その先の親牛たちのいる放牧地のほうを見ると、前夜に子牛を生んだらしいC13番以外の姿が見えません。あれ、変だなと思っていると、その次の放牧地を北に向かって猛スピードで走っていく牛の姿が見えました。まずい!と思って一才の牛たちの柵をもういちど見ると、やっぱり全員いなくなっていました。「牛たちが逃げた!」とグレッグを起こし、子供たちも起こして「牛を戻さないといけないからお弁当適当に作って準備してね。」と伝え、急いで外に出ました。

一才牛たちが、じゃれあっているうちに木の柵でできているフェンスの一角をはずしてしまったらしく、15頭いた牛たちが、見事に誰もいなくなっていました。

興奮状態の子牛たちは、親牛たちみんなのいる放牧地の向こう側のエレクトリックフェンスのワイヤーもぶっちぎって次の放牧地までみんなを道連れにして走っていってしまったようです。「どうしよう、どこまでいったんだ?集めるのすごく大変かも。」と心配しながら探しに行ったのですが、しばらくするとみんなで南に(つまりいるべき場所の隣の放牧地)まで戻ってきました。ラッキーなことに、そのころには興奮も冷めて落ち着いていたので、柵の中にいるべき牛たちだけきちんと戻すことができました。

生まれたばかりのC13番の子牛は、おなかがすいていないようで、初日はほとんど眠ったまま。母親のほうは乳房炎になるのではないかと心配するような張り方で、おまけに乳頭もとても低いところにあります。今までの子牛たちは全然問題なかったから、今年も大丈夫でしょうくらいに考えていたのですが、翌日になって子牛は乳頭が低いところにあるというのがわからないようで、後ろ足の付け根のわき腹のようなところを一生懸命吸っています。「そこじゃないよ。」と言いながら頭をぎゅっと下に押すと抵抗し放題で全然言うこと聞かないし、やっとのことでうまく押さえて、鼻の先を乳頭にすごく近づけても(普通の子牛だったらそこで自分で吸い始める)私が口をこじ開けないといけないし、「もう一息だ」と思うと母親が動いてしまうし、もうどうしよう・・・・と困り果てて、とりあえず粉末初乳を溶かして飲ませておきました。哺乳瓶からだととてもよく飲んだので、哺乳瓶を低く下げて、「頭をかがめて飲まなきゃいけないんだよ。」と諭しておいたのですが、全く効果なかった模様。明日になっても飲んでないようなら親子をヘッドキャッチャーに入れないといけないなと、全く憂鬱になりました。

木曜日はグレッグが朝から州都レジャイナにでかけていて、朝7時ごろ窓の外を見ると、牛たちがまた一つ西側の放牧地にいます。「何でまた出るの・・・・・全くイヤ。」と思いましたが、一才牛たちは自分たちの柵の中にいたし、走っている風ではないのでとりあえず次の放牧地でとめておけばいいやと一応様子を見に行くことにしました。

近くまで来ると、もう一つとなりの放牧地に、うちの牛ではない親子の牛がいました。もしかして、隣の敷地に牛をこの前連れてきたウィルソンさんのところの牛かな?と思い電話をしてみたら、やっぱりそうで、8時過ぎに連れにきました。人なれしていないその牛は人の(特に飼い主ではない私の)顔を見るとすぐに走り去ってしまい、11時ごろまで追いかけてあきらめました。午後になって四輪バギーを持ってくるよ。と言ってウィルソンさんたちが帰ったあと、私はまたC13番の子牛のところへ。

やっぱり飲んでませんでした。おまけに乳房炎気味の母親は触られるとすごく嫌がるし・・・・私の目論見では、子牛は哺乳瓶から飲むのが上手だったから、哺乳瓶を目の前で振れば着いてきて、親子ともどもヘッドキャッチャーのあるところまで連れて行く予定だったのですが、なんだか子牛は体力がなくなってきているようで、哺乳瓶のミルクは飲んだものの、それをおって立ち上がろうとかは全然しません。仕方ないので、今年もまた子牛を持ち上げて四輪バギーに一緒に乗り、母親に後ろをついてこさせました。ラッキーなことにこれはとてもうまくいき、ヘッドキャッチャーのすぐ近くの柵に入れることができたので、ほっとしました。ここからヘッドキャッチャーにも入りたがらないのですが、ここで無理をして幸運をあだにしてはいけないと勝手に決めてほかの仕事をしに行きました。

C13062220091


卵を洗ったりしてまた外に出てくると、ウィルソンさんの四輪バギーが放牧地に止まっているのが見えました。親子の牛がうちの牛たちのほうに走ってきます。よく見るとウィルソンさんのところのボーダーコリーの牛追い犬が追いかけているのが見えました。

親子はエレクトリックフェンスのワイヤーを飛び越えてうちの牛たちに合流してしまったのですが、この牛追い犬は引き続き牛を追おうとしています。ところが、うちの牛たちが「何だこいつは?」とみんなで怒涛のように犬を追い掛け回し(うちのチビは気が小さいので牛のところには絶対来ない)、犬は後ろ足の間に尻尾をはさんでウィルソンさんの後ろに隠れてしまいました。

ウィルソンさんは子牛の首に何とか縄をかけ、無理やり引っ張っていきました。母親はしばらく子牛の後をついていったものの、途中でまた向きを変えて逃げようとしています。そのたびにウィルソンさんは子牛をもっと引っ張り、子牛が超バタバタして母親が心配して追いかけると言うのを繰り返して何とか別の柵に分け入れることができました。

うちのトレーラー(家畜車)に乗せて自分たちの放牧地に連れて行きました。フェンスが壊れている形跡が全くなかったため、どうやってこの牛親子がうちの放牧地に入ったのはいまだに全くのなぞです。

そんな大騒動のうちに、C13番は自分でヘッドキャッチャーのところまで歩いていきました。うまく首を固定して、子牛にミルクを飲ませようとしましたが、弱っている割にはとても強情でなかなか言うことを聞きません。何とかそんなことを2日くらいやっていましたが、C13番をヘッドキャッチャーにいつまでもいれておくわけにも行かないため、そのすぐ外側の柵に出すことにしました。ちょっと乳房炎気味だったC13番にはペニシリンを注射しておきました。

今朝行ってみると、脇のところはすっかり湿っていますが、ミルクを飲んだ様子は全くありません。仕方なく、哺乳瓶一本分与え、まだおなかがすいている様子だったので母親のところに連れて行きました。相変わらず脇を吸っていましたが、また無理やり頭を押し下げて飲ませることができました。しばらくは調子がいいのですが、すぐわからなくなってしまうようで、また脇に戻ってしまいます。おまけに乳頭は全部で4つあるのに右側前の一つからしか飲めません(確かに後ろ二つはかなり低いからむずかしいが)。乳頭がどこにあるとか、いくつあるとかは本能でわかるものなのでしょうか?それとも頭をぶつけているうちに偶然見つかるものなのでしょうか?こんなボンヤリした子牛にもあきれます。

そこは脇ですよ・・・・
C13062220092side


これが正しい飲み方
c13062220093




今年は哺乳瓶飼育から開放されたと思っていたのに、そんなに甘くはなかった・・・・・


スポンサーサイト
  1. 2009/06/21(日) 15:54:11|
  2. | コメント:7
<<ヒヨコ育つ | ホーム | 牛と暮らして一番うれしいこと>>

コメント

牛達は何に興奮して逃げ出したのでしょうか。
美人さんでもいたのかしら。

日本で夜10時まで明るかったらうちの子供達はずっと外で遊んでいそうです。
  1. 2009/06/22(月) 08:05:33 |
  2. URL |
  3. みんかな #-
  4. [ 編集]

ふうー!お疲れさん!!!
いつでも平穏無事ってことは、ありませんね。
いろんなことがあるから、世の中面白いんだよね。
そして、平凡なことをしあわせと思うんですね。
子牛は哺乳瓶育ちにならずにすみそうですね。
もう一度、お疲れさん!!!
  1. 2009/06/22(月) 20:26:55 |
  2. URL |
  3. A&M #-
  4. [ 編集]

お疲れ様でした!

読み応えがありました!

お疲れ様でした。
大変なお仕事ですね。

びっくりしました。
こんな忙しい中、メールを有難うございました。
土曜日、楽しみにしております!!
  1. 2009/06/23(火) 11:00:59 |
  2. URL |
  3. ff #-
  4. [ 編集]

みんかなさんへ

10時まで明るいと「もうとっくに寝る時間を過ぎている」にもかかわらず、いつまでもトランポリンをやったりしています。おまけにもうすぐ夏休みになるから学校も勉強モード皆無です。カンナに、「夏至を過ぎたらどんどん日が短くなって冬に一直線だよー(ちょっと大げさ)」と言ったら、「すっかり気がめいった」と言ってました(笑)。やっと初夏っぽい気候になったばかりなのに。

一才牛たちは、弾みで板が外れてしまって、突然降って湧いた自由の身に大興奮だったんでしょうね。全くイヤになります。
  1. 2009/06/23(火) 21:57:45 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

A&Mさんへ

昨日見たら、子牛は両側の前の乳頭から飲むことができていました。でもまだおなかがいっぱいならないらしく、脇のほうも吸っていました。私が行ったら哺乳瓶を持ってきたのかと思ったようでついて回って困りました。

何とか元気に育ってもらいたいものです。
  1. 2009/06/23(火) 22:00:12 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

ffさんへ

長くてすみませんでした。

こちらこそ土曜日、楽しみにしています。
  1. 2009/06/23(火) 22:01:42 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

子牛はおっぱいの場所おぼえましたか?
私も同じようなことあったからなんかわかりますまったく、「バカ!」って言いたくなりますよね(^^;)
でも3日も覚えないってのはなかったかなあ(笑)
最初の一口だけほ乳瓶で飲ませて、飲む気になったらおっぱいにほ乳瓶を持って行くとか、指やほ乳瓶の乳首とすり替えて誘導するとか…もう散々やってるんですよね(-_-;)
役立つアドバイスできずすんません(笑)
  1. 2009/06/23(火) 23:43:49 |
  2. URL |
  3. うしまとん #-
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

jordefarms

Author:jordefarms
ジョルディファームへようこそ!

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

フリーエリア

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。