カナダ大平原のファームからの便り

カナダ・サスカチュワン州の大自然の中で農業をはじめて約10年。カナダ人の旦那、二人の娘、犬と猫と牛たちに囲まれた日々の出来事を紹介したいと思います。

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The Catcher in the Rye

2月14日(火)晴れ 最高気温 -16度 最低気温 -24度

予測されていたとおり、北極付近の冷たい空気がこちらに押されてきていて、これから2-3日は寒くなると言うことです。でも今はもう二月の半ばなので、この寒さが6週間も続くようなことはないはずです。

小さいときは本を読むのがとても好きだったのですが、中学に入るころからめっきり読書をしなくなりました。小さいときに私が好きだったのは、ビバリー・クリアリーという人の書いた「がんばれヘンリー君」シリーズで、アメリカのオレゴン州に住むヘンリー君が犬のアバラーと一緒に遊んだり、面倒なことに巻き込まれたりする様子の物語でした。日本の両親からシリーズ全部を送ってもらい、久しぶりに懐かしく思っていたところ、娘の学校から二ヶ月に一度ずつ送ってくる本をオーダーするカタログの中に原本のシリーズがあったのでうれしくなって買いました。小学三年生の上の娘に「読んだら?」と言ったら、ちょっと読んで、「いたずらして迷惑かけて怒られてばかりいるからいやだ」と言っていました。

娘はミステリーが好きで、グレッグが毎晩シャーロック・ホームズを読んでやっています。私は小さいときからとても怖がりで、「小学三年生」とか言う月刊誌によくのっていた怪談のコーナーを、母親に頼んで切り取ってもらっていました。興味本位で見てしまったりすると、トイレに行くときとか(うちのトイレはとても遠いところにあって暗かった)に思い出していやだったのです。小学校の高学年になると、みんながミステリーとかを読み出したので、そのころから私の読書量が激減したような気がします。おまけにはじめて読んだシャーロック・ホームズの話が「まだらのひも」という事件で、毒蛇に噛まれて死んでしまうというおどろおどろしい話だったので、それ以来シャーロック・ホームズも読みませんでした。

両親が日本語のシャーロック・ホームズの本も送ってくれたため、娘に読んでやったら、そんな不気味な話ではありませんでした。グレッグが言うには、中にはちょっとグロテスクなものもあるけど、悪夢を見るようなものではないとのことでした。

ということで、ミステリーやホラーは嫌い、歴史もあんまり、ロマンスもいまいち、戦争物はいや、という感じで、なかなか選ぶ本がなく、おまけに時間もなかったので、本をしばらく読みませんでした。4-5年前に読んだ、ファーストフードがアメリカにどのような影響をもたらしたかを書いた「ファーストフードネーション」は面白かったです。

この前近くの図書館に行き、「日本語の本を借りられるかしら?」と聞いたら、リクエストを出してくれ、レジャイナとサスカトゥーンから借りてくれました。バンクーバーの近くに住んでいたときは日本人が何人かいたので、日本語の本を図書館で見かけたのですが、こんなサスカチュワンの超田舎で日本語の本を借りられるなんて・・・・と驚きました。でも届いた本が、村上龍の「ラブ&ポップ」とか、渡辺淳一の「失楽園」とかだったので、一気に暗くなりました。でもまだほかにも何冊かあるそうですから、また頼んでみたいと思います。(図書館員は日本語ができるわけではないから、どんな本が欲しいとかリクエストするわけではなく、ただ日本語の本として分類されているに過ぎない)

母が「暮らしの手帖」という雑誌を送ってくれて、その中に読者が「絶対なくしたくないもの」を書く欄があり、「新訳が出たけど、野崎訳の「ライ麦畑でつかまえて」絶対なくしたくない!新訳は暴挙だ!」と書いた人がいて、次の号に「新訳はそれなりのよさがある。私は村上春樹の新訳の方が好きだ!」と反論した人もいたので、どんなものなのかなと興味を持って、原本を読むことにしました。

名前は聞いたことがあったけど、読んだことは一度もなかったので、まず題名からしてはっきりせず「サリンジャーという人の書いたCatch Me in the Rye Field」とか言うクラシックの小説なんだけど」と言ったら、それは「The Catcher in the Rye」というのですよと教えてくれました。そこでもう、キャッチミーとキャッチャーじゃ主語(?)が違うし、なんかヘンと思いました。

読み始めて2-3行したら、私が頭の中に描いていた日本語の題名から来るイメージとぜんぜん違うのです。私は、メアリーポピンズみたいな感じの女の人が風のそよぐライ麦畑にいる話とでも思ったら、ティーンエイジャーの男の子が、自分の周りに対しての表現しきれない欲求不満を際限もなく支離滅裂につづった話なのです。誰かに話し掛けている口調でかかれていて、スラングがものすごく多く、1960年代頃に出されたはじめの訳では、たぶん言葉のトーンが変わっていて今ではそぐわないところもあるだろうなあと思いました。英語はわたしにはそれほど違和感がなかったのですが(英語の本をそんなに読まないからか、それともグレッグが事あるたびに悪態をついているのを聞きなれているからか?)グレッグに少し読んで聞かせたら、これって1950年代にかかれた話?ときいてきました。やっぱり昔っぽい言い回しとかあるみたいです。

これは私がヘンリー君の本を久しぶりに読んで今こんなこと言う人いないだろうなあと思ったのと同じでしょう。

1950年代の社会に対する少年の繊細な感覚を書いた本と要約するのかなあ?と思ったけど、いまいちつかみ所がない感じでした。村上春樹がどのように訳したのか知らないけど、別に時代を超えるロングセラーなどと絶賛されるような話ではないと、私は感じてしまったのでした。



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  1. 2006/02/16(木) 00:03:11|
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