カナダ大平原のファームからの便り

カナダ・サスカチュワン州の大自然の中で農業をはじめて約10年。カナダ人の旦那、二人の娘、犬と猫と牛たちに囲まれた日々の出来事を紹介したいと思います。

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吹雪の余波

1月23日(火)曇り 最高気温 -6度 最低気温 -9度

50年ぶりといわれた猛吹雪がサスカチュワン州中部を襲ったのが1月10日のことでしたが、それによる悲しい被害が、私の住む村ビヨークデールにありました。

村に住んでいる38歳の男性が、吹雪の始まった9日(火)の夜、ここから30分くらい北へ行った別の小さな村から「これから家に帰るから」という電話を母親にしたあと途中で行方不明になってしまったのです。吹雪は水曜日一日中吹き荒れ、吹雪がやんだあとは3日ほどマイナス30度以下という寒気が入ってきました。

その人の乗っていたトラックが14日(日)に見つかりましたが、その人の姿はありませんでした。ほとんど人通りのない道で角を曲がり損ねて雪にはまってしまったらしいのです。

トラックが見つかったという連絡をもらって、その人のおとうさん(70歳前後)が息子を探しに出かけたそうですが、何の手がかりも得られず、家で大層心配していたということです。大柄でヘビースモーカーのおとうさんは心臓を病んでいたらしく、ストレスが引き金となってその夜自宅で心臓発作をおこし、亡くなってしまったのです。

それからも息子の捜索は続き、21日(日)の午後、トラックから2kmほど離れたところで遺体で見つかったとのことでした。吹雪の中、誰か近くの家に行こうとして、方向感覚をなくして凍死してしまったらしいです(話によっては、車で居眠り運転をしてしまって雪にはまり、気がついたらガソリンもなくなってバッテリーも上がって、それでパニックして外に出たとか)。

村の人たちをはじめとした捜索隊が組まれ、スノーモービルで探しに行ったり、バックホーで雪をかいたり、ここからずいぶん離れたところの原住民のトラッパー(罠を仕掛けて、コヨーテやビーバーやその他動物の毛皮をとるのを職とする人たち 雪の中での地理勘に長けているのでしょう)が来て捜索を手伝ってくれたりしたということです。

村中がその話で持ちきりだったのですが、私は「藪の中」に住んでいるため、又聞きの部分が多く(人によって話の内容が違うので、みんなそういうふう)実際の背景がよく分からないのですが、お酒を飲んでいたので(その息子は飲酒癖のある人)裏道を通っているうちに道から外れてしまったのではとか、いろいろ憶測されています。

お父さんの心臓発作にしても、警察に日曜日まで失踪の届け出をしなかったことや、その時点で他の人たちに頼まずに自分だけで探そうとしたことなど、村の人たちはあとで残念がっていました(息子は飲酒癖のせいで、これまでも2-3日家をあけることはあったらしいので、連絡しなかったのかもしれないと私に教えてくれた人(の一人)は言っていました)。

どんな事情だったにせよ、一人残されたお母さんがとても気の毒です。こんな小さな村の名前がニュースで聞かれることは今までなかったのに、こんな残念な内容で州のラジオのニュースに流れたりするのは悲しいです。

捜索に当たった人は総勢200人ほどいたとのことで、それはそれでこの村の人たちの暖かい気持ちに感謝します。あんな吹雪はもうこりごりです。


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  1. 2007/01/24(水) 15:28:08|
  2. 田舎のお話
  3. | コメント:22
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コメント

本当に悲しいお話・・・。残されたお母さんのお気持ちは、いかばかりでしょうか。
でも、一歩間違えば・・・なんてことを考えると空恐ろしくなります。クワバラ、クワバラ。
どうか雪よ、降るならやさしく降ってよ。。。とお願いしておきます。
  1. 2007/01/24(水) 16:07:48 |
  2. URL |
  3. A&M #-
  4. [ 編集]

都会に住んでいた時は、普段の生活で命の危険を感じることはありませんでしたが、雪の降る田舎に住むようになってから、吹雪の運転や極寒、誰も通らないとか、家が全然ないとか、凍って水が出なくなるとか、灯油が無くなって凍えそうとか、普段の生活でも、生命の危機(そこまで大袈裟じゃなくても・・)を感じることがあったり、命のありがたみを感じる場面が多くなりました。
この方には、本当に気の毒です。
お互いに吹雪の運転には気をつけましょうね。
  1. 2007/01/24(水) 16:40:21 |
  2. URL |
  3. うしおばさん #-
  4. [ 編集]

それはたいへんな惨事でしたね。お父さんも亡くなって息子さんも助からなかったなんて。お母さんがかわいそう。身近なところであった事故は身につまされますね、聞いた時はショックだったでしょう。日本も子供の交通事故とか残念な事件が多いけれど、こんな被害がもう起きないといいですね。
  1. 2007/01/24(水) 17:22:50 |
  2. URL |
  3. azu #PynBBHHs
  4. [ 編集]

お気の毒です。
後になって、あの時こうすればよかったと言う反省は出来るのですが、実際はそのときは考えがそこまで至らないこともありますよね。

穏やかな天候が続いてくれることを祈ります。
  1. 2007/01/24(水) 19:04:25 |
  2. URL |
  3. おかん #H3HDo6sQ
  4. [ 編集]

やっぱりBjorkdaleだったんですね~。
ニュースソースによっては、Tisdaleの近くとか、はっきり言わないものもあったので。
亡くなった方には(特にお父様には)本当にお気の毒ですが、今回の吹雪はひどかったですものね。
Junkoさんは賢明だから、こういう被害に遭われる可能性は非常に低いと思いますが、お互い十分気を付けましょうね!
  1. 2007/01/24(水) 19:43:14 |
  2. URL |
  3. じゃすみん #-
  4. [ 編集]

本当にお気の毒です。。。
雪の多いところでの年配の方の暮らしを思うと、残されたお母さんが心配ですね。

いつも「田舎で田舎で・・・」と言っていますが、携帯電話が通じること、見えるところに人家があることが
幸せに思えます。

厳しい自然の中、少しの雪でも大変になってしまうと思いますが、このお母さんが少しでも穏やかに暮らしていけることを祈ります。
  1. 2007/01/24(水) 19:50:12 |
  2. URL |
  3. Beko #-
  4. [ 編集]

なんとも痛ましいニュースです。
村の皆さんがきっと残されたお母さんのことを色々と気にかけてくれるのでしょうが、本当につらい事故ですね。
同時に自然の恐ろしさをひしひしと感じます。
ちょっとしたことが生死に関わる事態になってしまうんですもんね。(今回の吹雪は“ちょっとした”どころではないですが!)
じゅんこさんも、くれぐれもお気をつけて(>_<)
  1. 2007/01/24(水) 20:01:39 |
  2. URL |
  3. うしまとん #-
  4. [ 編集]

単身赴任中の旦那さまとは連絡取れてますか。
自然とはいえ、たいへんですね。
日本は暖冬だそうです。
今日、車で市内を走っていたら、窓を開けて走っている車が結構ありました。そういう自分も開けてましたが、それでもダウンを着て運転してると汗かいてます。

  1. 2007/01/24(水) 21:43:36 |
  2. URL |
  3. dagings #-
  4. [ 編集]

本当に 心が痛むお話ですね。みんな 生きて行くのは大変だけど、極度に寒い地方は もっと大変なんですね。
雪が積らなくてがっかり なんてもう言いません。
  1. 2007/01/25(木) 04:20:32 |
  2. URL |
  3. masayoおばさん #-
  4. [ 編集]

天候の悪いときに外に出るのは怖いですよね。
吹雪で視界の悪いときはあまり運転しないほうが良いって分かってはいても自分の所を過信してしまってこういう事故が起こってしまうんですよね。この方のお母さんは本当にお気の毒です。
じゅんこさんもお気をつけてくださいね。
  1. 2007/01/25(木) 07:17:33 |
  2. URL |
  3. みもりの里のかあちゃん #F9ckFCGU
  4. [ 編集]

本当の心の痛むニュースですね。
色々な事が重なって、結果的に痛みが何倍にもなってしまったこと、本当に悔やまれます。

極寒の地に住むものとしては、最悪の事態にならないようにしつこいほど気をつけて外出しているつもりですが、いざという時に落ちついてサバイバルの知識に沿って行動できるかどうか...
人事とは思えません。お互い気をつけましょうね。
  1. 2007/01/25(木) 12:29:31 |
  2. URL |
  3. もも #-
  4. [ 編集]

A&Mさんへ

今回の吹雪は本当にいろいろな被害をもたらしました。でもこんなのは50年ぶりらしいから、私の余生は安泰でしょう。はっはっはっ・・・・
  1. 2007/01/26(金) 03:20:36 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

うしおばさんへ

うしおばさんの言ったこと、全然大袈裟じゃないですよ。田舎の生活って自立しているような感じはしても(実際そういうところはあるかもしれないけど)危険度も同じようにありますよね。例えば停電したら、都会では自分たちの不都合だけを気にしていればいいけど、農家だったら「搾乳」とか「牛の餌やり」とか、どうしてもやらなくちゃいけないことがでてきますものね。(もしかして自家発電機あります?)

田舎での雪道運転、本当にお互いに気をつけましょうね。
  1. 2007/01/26(金) 03:25:32 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

AZUさんへ

ほんと、一番かわいそうなのはお母さんだと思います。その出来事をはじめて聞いたときには、「えーっ」って感じで、やりきれない気持ちになりました。

こんなこと二度とないことを祈っています。
  1. 2007/01/26(金) 03:27:47 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

おかんさんへ

人の運命って自分でコントロールできる部分とできない部分がありますよね。とりあえず自分でできるところだけは(飲酒運転をしない、タバコを吸わない、吹雪の日に出ない、など)気をつけようと思っています。

農業新聞によると、家畜を飼っている人たちは、この吹雪が来るというのが分かっていたため、いつもより多めに餌をやって敷き藁をたくさん敷いてやって、吹雪が過ぎるのを待ったそうです。やっぱりみんな同じだったみたいです。
  1. 2007/01/26(金) 03:31:29 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

じゃすみんさんへ

やっぱりニュースで聞きましたか??ほんとに痛ましい出来事でした。

ここから30分くらいしたところから通ってくる先生たちが二人いるんですが、その吹雪の日は、朝来たものの帰れなくなってしまって学校に泊まったそうです。もう一人村に住んでいる先生も来たそうですが、その人は帰れたそうです。残りの先生たちは来なかったということです。賢明ですよね。それでも村の生徒たちは何人か来たと言ってましたよ。すごいな・・・・

サスカトゥーンでも、翌日学校が休みになって働いている親たちが「子供をどうしよう」って困っていましたものね。
  1. 2007/01/26(金) 03:36:57 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

Bekoさんへ

「誰も通らない道」っていうのがたくさんあるんですよ。何キロも何キロも人家がないとか、ものすごい広い土地にほんの少しの人たちしか住んでいないから、田舎道は本当に危険です。目印になるものもないし。

月曜日の夜雪が少し降って(ほんとに少しで、3cmくらいですよ)風が西から吹いていました。翌朝用事があったため子供たちを学校に私が送っていったのですが、道の曲がり角というものが全く分からなくなるほどまっ平らで真っ白なのです。車なので車高が低く道がよく見えないし、おまけに日の出ちょっと前なので薄暗く、「曲がるのこの辺かねえ?ここに住んでてよかったよね(ほんとか、それ?)。そうじゃなかったら道がどこか分からなかったよね~。」なんていいながら運転してました。昨日の午後除雪車が来てくれたのでホッとしました。
  1. 2007/01/26(金) 03:45:44 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

うしまとんさんへ

吹雪のあとのニュースで、サスカチュワン州のどこかで、道路を運転していたら雪がボンネットの下に入りすぎてエンジンが止まってしまい、「どうしよう、こんなところで凍死か?」と思っていたカップルがいたそうですが、旦那さんが「スペアのタイヤを焼いて暖をとろう」とタイヤを燃やしていたら、その煙に近くを通った誰かが気がついて(スノーモービルで見回っていた人たちかもしれない)救助されたというのもありました。危機一髪でした。

こんなことが二度と起こらないといいと思います。
  1. 2007/01/26(金) 03:50:44 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

dagingsさんへ

ダンナは、先週一度電話をくれました。携帯はつながらないし、ラジオ電話も入らないということで、会社の「衛星電話」が使えるのみとのことです(でもこちらからそこへは連絡がつかない)。炎症を起こした手の節も、よくなってきていると言っていました。

こちらも、こんな吹雪はあったけれども、エルニーニョの影響で暖冬なんだそうです。今日はマイナス1度でよく晴れています。日本はいよいよ梅の花が咲く季節ではないですか?
  1. 2007/01/26(金) 03:53:54 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

masayoさんへ

日本の豪雪地帯に比べれば大した雪の量ではないのですが、強風、極寒の気温などと合わさって、危険な状態になってしまうんですよね。穏やかで住みやすい実家の静岡だって、「東海大地震があるかも」って言う心配はあるわけですから(サスカチュワンは地震の心配はないらしい 笑)、自分の住んでいるところで最善を尽くすっていうことでしょうか。
  1. 2007/01/26(金) 03:58:44 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

みもりの里のかあちゃんさんへ

どこでいつ誰が事故に遭ったり病気になったりするか分かりませんね。他人事だと思っている前に、自分の生活を振り返って自分で気をつけれること(運転スタイルとか食生活とか)は努力しようと思っています。
  1. 2007/01/26(金) 04:01:53 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

ももさんへ

いざというときに、パニックせず落ち着いて行動できるかが、生死を分けるような気がします。私、思いっきりパニックして頭の仲が真っ白になりそうな気がする・・・・・自信ありません。

そういう事態に陥らないようにあらかじめ気をつけるほうがあってるかも。
  1. 2007/01/26(金) 04:03:51 |
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  3. jordefarms #-
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