カナダ大平原のファームからの便り

カナダ・サスカチュワン州の大自然の中で農業をはじめて約10年。カナダ人の旦那、二人の娘、犬と猫と牛たちに囲まれた日々の出来事を紹介したいと思います。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

猛吹雪

1月10日(水)吹雪 最高気温 -18度 最低気温 -23度

午後7時現在で気温はマイナス23度ですが、これから夜にかけてさらに下がり、マイナス30度が予想されています。風が強いため、体感温度はマイナス40度近くになるといわれています。

来てしまいました、プレーリーブリザード(大平原の猛吹雪)。何年ぶりかといわれるほど広域で激しい勢力のものです。

夕べにはサスカチュワンに猛吹雪が来るということを、気象庁のウェブサイトで二日ほど前から予報が出ていたため(当たらないことが多くても、やっぱり感謝してます♪インターネットもあってよかった)昨日お葬式から帰ってきてから牛の餌(ベール)をいつもの3倍くらい持っていって、寝床の敷き藁も東側に林がある場所に厚く敷いて置きました。牛たちにとってみれば、「なんだ、なんだ、こんな次々と餌が来て!?さては痴呆か?しめしめ・・・・」くらい思っていたことでしょう。いつもは「餌の時間だモ~モ~」と催促しなくてはいけないのに。

その作業をしているときは風もあまりなく青空で、これから何かが起こるなんて気配は全くなかったのですが、夜になって曇り始め、夜中頃風が少し出てきました。

朝6時ごろ外の電気をつけたら、まだそれほど積もっていませんでしたが、かなり強い横なぐりの東風が雪を吹き飛ばしている様子が分かりました。「子供たち学校に行かせたくないなあ」と思っていると、7時ちょっと前にスクールバスの運転手から電話がかかってきて、「今日バス運休するから」と教えてくれました。「よかった。これで朝だけ運転して午後からキャンセルされたら困るから、どうせなら最初から休ませたほうがいいし。」というと、「そうなの。きっとそうなると思うから今日は運休しろと連絡が来た。」とのことでした。

9時近くまで明るくならないので、なかなか外の様子はわからなかったのですが、ラジオでも吹雪のことが一番のニュースになっていました。サスカトゥーンあたりはかなりひどいらしく、ハイウェーは閉鎖され、通行しない方がいいという道路も次々と出て、「どうしても出かける必要がない限り、出かけないでください。」と勧告していました。

やっと明るくなってビックリ。外は真っ白で真横に雪が降っていることしか分かりません。降っている雪が風で舞って視界がゼロになるときもあります。柵の中にいる種牛のミスターグッドルッキングや子牛たちに大麦を持っていって早々に家の中に戻ってきました。みんな食べるために急いで出てきて、そのあとはまた風をしのいでいました。

そのうちにここから一時間ほどのメルフォートの道路も視界ゼロだから運転しないようにというリストに加えられました。
玄関から10m弱のところにあるトラックもよく見えません。
大吹雪1


グレッグが出稼ぎに行っていることを知っている友達のカルバンさんから電話があり、大丈夫かと様子を聞いてくれましたが、私が昨日餌を余計にやったから、今日はトラクターを運転しないと言ったら、安心したようでした。ラジオによるとメルフォート付近だけで車が8台も道路わきにはまってしまったそうです。

ニュースのたびに吹雪の様子が伝えられ、夕べ遅く自分の家の近くで雪に車がはまってしまった親子が歩いて帰ろうとして凍死したから(真っ白で方角の見当もつかない)、もしはまっても、絶対車から出ないようにといっていました。

サスカトゥーンは空港も閉鎖され、遠距離バスも運休になり、市内バスも子供たちを送り届けるのが終わる6時で運転を停止すると言っていました。道の脇そこらじゅうに高い吹き溜まりができているようで、はまってしまった車がたくさんあるようでした。牽引車は市内の対応で手一杯で、ハイウェーでトラブルのある車の要請には応じられないからとのことでした。

そんな中、「道路閉鎖」というサインが出されているにもかかわらず通ろうとする人もいるらしく、ハイウェーメンテならびに警察では「道路閉鎖のサインを越えて行ってトラブルになっても、多分誰も通らないだろうし、牽引車は(サインを越えて)行くことを禁止されているから、よく考えてから行動して欲しい。」と、ちょっと腹立たしげでした。

去年の暮れからサスカチュワン州の政府労働者(刑務所の看守とか)が賃上げ交渉などの理由でストライキをしていて、日曜日からハイウェーのメンテ、除雪車の運転手など360人ほどもストライキに加わったばかりでした。25%の数に相当する管理職がその代わりを務めていたのですが、技術的に劣るし、量的に不可能ということと、今回の吹雪の到来が予測されたことで、組合の方からこの人たちにストライキから抜けるように言い渡しがありました。

午後5時ごろに子牛たちにもう一度大麦を持っていったら、朝はふくらはぎの下ぐらいまでしかなかった雪が、ひざ上まで来ていました。
畑の方は完全に見えなくなっています。(ひどい写真ですが・・・・)
大吹雪2


いまだに吹雪警報は出ていますが、今夜にはやんで、極寒が来るそうです。明日は晴れるということなので(最高気温マイナス26度の予想(ーー;)被害の査定はそのときに。あんな一杯ある雪、除雪できるんかいな、私・・・・・でもみんなおんなじなんだ。私が最悪の事態ってわけでもないだろう。除雪車のマーセルさんは超忙しいだろうから、はまらないことだけ気をつけます。明日も学校休みかもしれないけど、私たち除雪車が来ないことにはどこへも行けませんので。

たった今スクールバスの運転手から電話があり、「除雪車が来ない限り出られないし、朝までにどの道を除雪してくれてあるか分からないから、様子を見て電話で連絡をとりながら決めるわ。」とのことでした。この女性の運転手は15年ほどもバスを運転しているベテランなのですが、二冬前に極寒がきたときまで、一度もはまったことも運休したことがないと言っていました。去年も運休があったし、二回ぐらいはまったし、今年もすでに一度はまったし、まだ朝暗い中、人家もない田舎道を運転するなんて、大変な仕事です。私にはできません。ありがたい限りです。

明日、うまくいきますように。



スポンサーサイト
  1. 2007/01/11(木) 11:11:57|
  2. 天気
  3. | コメント:20
<<寒くて長い二日間 | ホーム | 地獄に落ちかけている話>>

コメント

私たちの想像を絶するすごさなんでしょうね。
予報を信じて「段取り良子ちゃん」ぶりを発揮しておいてよかったこと。それでも子牛たちのためには外に出なくてはならないのですね。大変です。くれぐれもトラブルの無いように!!!
みんなの親切に守られて、ありがたいことです。
  1. 2007/01/11(木) 16:40:24 |
  2. URL |
  3. A&M #-
  4. [ 編集]

自然の驚異(猛威?)でしょうか。
A&Mさんのコメントと同じですが、想像がつきません。
電話やインターネットがつながっていることが、とても心強いですよね。
ただひたすら、ご無事で!!

でも、こんな日はPCに向かう時間が確保されてるのかしら?
  1. 2007/01/11(木) 20:45:08 |
  2. URL |
  3. おかん #H3HDo6sQ
  4. [ 編集]

私の方にも書きましたが、ホントひどかったですね~。
それで今日はWindchill警報が出てるし。
雪かきも外出も明日まで待った方がいいのかも。
でも牛たちへのエサやりがあるから、Junkoさんは結局外に出ないとダメなのかな???
どうかはまったりしませんように!
無理なさらないでくださいね~!
  1. 2007/01/11(木) 21:18:32 |
  2. URL |
  3. じゃすみん #-
  4. [ 編集]

こんばんは。
ジョルデイさん、寒冷の中・吹雪の中でも牛たちは放牧場ですか?
写真のかぎり、猛吹雪に見えます。
寒いに強い牛ですが、マイナス40度となればちと、、、、、と思いました。
  1. 2007/01/11(木) 22:04:59 |
  2. URL |
  3. 照長土井 #-
  4. [ 編集]

大変ですね!お留守番も命がけだv-356
予報が当たってよかったですね。(吹雪自体は良くないけど)
そういえば、漁師さんの家にはみんな、気圧計みたいな針のついた円盤が壁にかけてあって、今でもその針を見ながらこれからの天気を予測していると言っていたのを思い出しました。
昔は人工衛星もインターネットもないから、本当に大変だったんでしょうね。なんて記事を読みながら改めて思いました。
除雪、お気をつけて。必要なところだけやって、後はゆっくりでいいんじゃない?(勝手に言い放題)
  1. 2007/01/11(木) 22:08:22 |
  2. URL |
  3. うしまとん #-
  4. [ 編集]

こんな吹雪の中、牛さんたちはどんなことになっているんでしょう?

毎朝サンちゃんの小屋に行く度に、こんなに寒いのにサンちゃんは平気なのかしら?牛ってすごいなぁと思いますが、この頃はそのあとで、でもカナダの牛さんたちはもっと寒いのに屋外で暮らしているんだもの、このくらいはまだまだなんだろうなぁ、と思ってます。
それにしてもすごい吹雪ですね。牛さんたち、どうしているのか気になります。
ほんとに想像もつかない世界で。
  1. 2007/01/11(木) 22:52:41 |
  2. URL |
  3. みっちゃん #-
  4. [ 編集]

ほんと、大変でしたね。

我家は夕食を義理の両親宅に食べにいったのですが、玄関から車まで歩いただけであまりの強風で息もできず、久しぶりに「死ぬ程寒い」という感覚を味わいました...家を出た時には-6度(それでも強風で体感温度はずーっと寒く感じたけど)だったのに、食事を終えて車に乗ったら-22度になっていましたよ...おおおお...

私もこんな時牛さんはどうなっているんだとちょっと疑問。

それにしても、こんな自然の猛威を目の当たりにしているのに、全然危険を考慮して行動しない人がいるのにはびっくりです。

お互い気をつけましょうね。
  1. 2007/01/12(金) 05:08:27 |
  2. URL |
  3. もも #-
  4. [ 編集]

凄い吹雪ですね。毎日牛の世話をするだけでもたいへんなのに天気が悪いと憂鬱になってしまいますよね。でもどーんと餌をあげてあるので天気がよくなるまで家の中にいれるからよかったですね。くれぐれもおきおつけて。
  1. 2007/01/12(金) 07:03:26 |
  2. URL |
  3. みもりの里のかあちゃん #-
  4. [ 編集]

昨日まではこちらも結構厳しい風でしたが、きっと比べ物にならないくらいなんでしょうねぇ・・・。
カナダの冬と北海道の冬では『ケタが違う』ということを、そろそろオイラも気づくべきですねぇ(・・;)

ウシのエサやりも遭難しないように気をつけてください。
  1. 2007/01/12(金) 10:31:06 |
  2. URL |
  3. Beko #-
  4. [ 編集]

生きてますか?
生きていたら、手を上げてください。

つくづく思うのですが、よくこんな暖かな静岡から、酷寒の地に嫁ぎに行きましたようねえ。
きょうも、静岡は日本で唯一10℃を越えています。
ぽかぽかの会社の窓際で、ホントのマドギワに一歩一歩進んでいます。

充分にお気をつけて、お子さんたちも牛さんたちも。
  1. 2007/01/12(金) 13:02:12 |
  2. URL |
  3. dagings #-
  4. [ 編集]

みなさまへ

コメントありがとうございます。牛たちも私たちもみんな元気に生きていますのでご安心ください。吹雪は去りまして、今日は快晴(最高気温マイナス29.8度←一瞬だけ。そのあとすぐにマイナス30度以下に戻りました)でした。

明日改めてコメントの返事をさせていただきます。
  1. 2007/01/12(金) 14:21:59 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

おかんさんへ

吹雪の間中は外に出ても仕方がないので家の中でおとなしくしていました。コンピューターに向かう時間もいつもよりあったと思いますが、非常食用に「餃子」作ってました(笑)。
  1. 2007/01/13(土) 15:27:44 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

じゃすみんさんへ

じゃすみんさんこそ、ご無事で何よりでした。翌日ニュースを聞いて、ほんとにすごかったんだなあと改めてビックリしました。何十年に一度の吹雪だったらしいから、あと何十年は来ないはずですよね♪

もう十分です(笑)。
  1. 2007/01/13(土) 15:29:35 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

照長土井さんへ

牛たち無事で、私もホッとしました。屋根と三方囲いがついている牛舎を持っている友人もいるのですが、なぜか東側が開いているため(普通は南が開いている)雪が入り込んで敷き藁も何も雪で覆われてしまったと言っていました。

うちの牛たちは東風を避ける場所にいたのでよかったです。みんな入れられる大きな牛舎を建ててみたいものです。
  1. 2007/01/13(土) 15:32:50 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

うしまとんさんへ

昔の人たちってほんとに大変でしたよね。こちらでも、昔は家から牛舎や外にあるトイレに綱が渡してあって、吹雪のときはその綱につかまって迷わないように歩いていったらしいです。ローラ・インガルスの話にも出ていたし、この辺のお年寄りから実際に聞いたこともあります。

お言葉に甘えて、除雪最低限だけやっておきました。残りはまた今週末にってことで♪
  1. 2007/01/13(土) 15:36:01 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

みっちゃんへ

牛たち、元気で何よりでした。

みっちゃんこそ、寒い中搾乳(手搾りなんでしょう?)するなんて、そっちの方がもっと大変って感じがしますよ。
  1. 2007/01/13(土) 15:38:47 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

ももさんへ

ももさんこそ、あの吹雪の中を出かけたんですか?もしかして義両親様のおうち、近くですか?そうだといいけど。30m先も見えなかったらしいから。

道路が全然見えなくて、窓から頭を出してセンターラインを頼りに運転した人もいるらしいですよ。

でも過ぎ去ってよかったね。
  1. 2007/01/13(土) 15:41:21 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

みもりの里のかあちゃんさんへ

吹雪の間は、かえってゆっくりできました。どうすることもできませんもの。そのツケ(?)が今になって回ってきましたよ。嵐が過ぎ去ったあとの片付けってとこでしょうかね。
  1. 2007/01/13(土) 15:43:06 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

Bekoさんへ

北海道もかなり雪が降ったらしいですね。こっちは風がひどいのに驚かされました。時速50-70km(秒速14-19m)の風で、突風のときは時速90km(秒速25m)にもなったらしいです。すごいですよね。

もう来なくていいです。
  1. 2007/01/13(土) 15:45:28 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

dagingsさんへ

ご心配ありがとうございます。なんとか生きてます。静岡、そんなに暖かいんですか????うらやましいですわ。もうすぐ梅とか咲くんじゃないですか?

静岡から直接サスカチュワンに来てしまったわけではなく、バンクーバーから一時間ほどしたところで5年ほど過ごしました。でも、バンクーバー近郊もこの秋・冬は何度もの嵐に見舞われて、トーテムポールなどで有名なスタンレーパークという大きな公園では、古くて大きな木が3000本以上も風で吹き倒されてしまったらしいです。何万戸以上の家が停電になったり、飲み水を煮沸するように勧告されたり、大変だったらしいです。国全体の気象が異常です。
  1. 2007/01/13(土) 15:50:50 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

jordefarms

Author:jordefarms
ジョルディファームへようこそ!

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

フリーエリア

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。