カナダ大平原のファームからの便り

カナダ・サスカチュワン州の大自然の中で農業をはじめて約10年。カナダ人の旦那、二人の娘、犬と猫と牛たちに囲まれた日々の出来事を紹介したいと思います。

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帰ってきた牛たち

11月19日(日)晴れ 最高気温 -4度 最低気温 -15度

予定通り、期待通り、サメ軍団が家に帰ってきました。こんなうれしいことはありません。

今日は地元のプリスクールが主催する「クラフトフェア」の日で、子供たちが所属するスケートクラブ(リンクは天然の氷なので、まだ始まっていない)も資金集めとしてクリスマス用のポインセチア(なぜかクリスマス時にいつも飾られる花)を売りました。
ポインセチア


そのため私は1時半から2時半までそのブースに座っていなくてはならず、その間にグレッグが放牧地までの道のチェック(途中に木が倒れて道をふさいだりしていないかとか)しておく予定でした。

帰ってきたらグレッグはちょうど寝床用の麦わらのベールをトラクターに積んでいるところで、「もう道チェックしたの?」と聞いたら、「いや、どうせだったら牛たちを迎えに行きながらチェックしようと思って。」とのこと。「この麦わらをこれから餌をやる畑に敷いておくから、四輪バギーで放牧地に行って牛たちを後ろから追ったてる準備をしておいて。」といったので、とりあえず放牧地まで行きました。牛たちが通る小道ではなくて、いつも餌やりに使う道路を通っていったのですが、このバギーは四輪駆動ではないため雪道にあまり強くなく、あの勾配の急な小道を通ろうとしたら、絶対スピンして登りきれないだろうと思いました。

放牧地についたら、餌をもらえると思った牛たちはモ~モ~と大騒ぎ。グレッグが来るのをしばらく待っていましたが、全然来る気配がないので、小道の様子はどんな風か歩いて見に行くことにしました。かなりの坂道の上に雪が積もっているので、トラクターでも上るの大変そうだなあと思い、グレッグに「トラクターで来ないほうがいいよ。」と言おうと思いましたが、小道を渡りきっても全然行き会いません。反対側の放牧地に出ると、トラクターが畑に止まったまま、もう一台の大きいトラクターをグレッグが運転してくるのが遠くのほうから見えました。「ははーん、さてははまったな。」予感どおり、グレッグは去年からの麦わらが山になっているところに近づきすぎて、はまってしまったのでした。たまたま戻ってきた私がもう一台のトラクターに乗り、何回かトライしてやっと脱出しましたが、また私の運転技術が悪いと怒り大爆発!!そんな柔らかそうなところに近づきすぎた自分が悪いんじゃん。私が戻ってこなかったら自分ひとりで引っぱるつもりだったのでしょうか?全く呆れます。

「もう暗くなるから、とりあえず牛たちを連れてこようよ。」といっている私を完全に無視して残りの麦わらを敷こうとするグレッグ。私は暗いところではよく見えないため遅くなるのがいやで、「もういいよ、それなら自分ひとりで連れてくるから。」といってまた小道を戻って牛たちのいる放牧地まで行きました。

牛たちはちょっと離れたところに行っていましたが、私が呼んだらみんな怒涛のようにゲートの近くまで来ました。全員いるかなとチェック。実はこの3日ほど、餌をやりに行くたびに種牛の「ミスターグッドルッキング」がフェンスの外に出ていたのです。フェンスの機械をチェックすると電圧は7000ボルトあるのですが、雪は絶縁体の働きをするため、雪の上に立っている状態でフェンスに当たっても1800ボルトぐらいしか感じないのです。種牛は別にどこかに行ってしまうというわけではないのですが、もし他の牛たちが真似してみんなでてしまったら困った事になるし、エレクトリックフェンスは牛の心理に働くものなので、電気が通っていなくてもフェンスを警戒してもらわないと困ります。

牛たちの間を歩き回って種牛を探しましたが、やっぱりいません。全くもうどこに行っちゃったのよーと思って待っていると、遠くの方から平然とフェンスをまたいで戻ってきました。全く頭に来る。春に感電して怖がっていたのに、バシッともう一度感電してもらいたいものです。

みんなが揃ったのでゲートのワイヤーをはずして牛たちに後をついて来させました。私を追い抜くとセキを切ったように流れ出して引き止めることが不可能なことが分かっているため、棒を持って牛たちの前で振り回しながら私を追い越させないようにしました。一度でてしまったからにはやり直しが聞かないので、心の中で「お願いだからちゃんとついてきてよ。」と思いながら急な坂道を下っていきました。牛たちは順序を入れ替わりながらも私の後ろを付いてきてくれ、勢いがつきそうになると私が大きな声を出してゆっくりさせ、遅すぎるなあと思ったときには呼びかけてスピードを少し上げさせ、坂の一番下の水が流れている細いところまで来ました。放牧地に連れて行ったときと同じようにそこで少しだけ躊躇しましたが、混乱を招くほどではなくてスムーズに渡ってくれました。そこから後は一気に上り坂です。そこまで来てしまえば私を追い抜いていっても迷うことはないので構わず先を行ってもらいました。一番最後はミスターグッドルッキングと5-6匹のギャロウェーの子牛でしたが、みんなはぐれずついてきてくれて、ホッとしました。2kmの急勾配の道を3回も行ったり来たりして私の心臓はバコバコ。やっと放牧地にたどり着くと麦わらを敷き終わったグレッグがトラクターで待っていて(待っていてくれるように頼んでおいた)牛たちを家の近くの水呑場まで誘導していきました。私はもう一度戻って四輪バギーを取りに行かなくてはならなかったのですが、その小道をまた通るのはさすがに疲れたため、水汲みに使っていたビーバーのダムのところが凍っていたので(この前犬のチビが渡っていた)その氷の上を渡って行きました。

あ~、良かった。明日から餌やりが楽になります。ちゃんと付いてきてくれた牛たちに感謝、感謝。




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  1. 2006/11/20(月) 15:31:14|
  2. | コメント:8
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コメント

本当にお疲れ様です。

ご苦労様でした。本当に大変でしたね。

酪農をしている頃は、全く淳子さんと同じような状況でした。12月ごろ、放牧しておいた育成牛達を、牛舎の中に入れようとすると、なかなか入ってくれなかったり、給餌の時間が遅れると牛たちが集団脱走して、隣の牧場(5kmくらい離れている)まで行ってしまったり、その牛達を追いかけて夫婦喧嘩になったり。。。原因は牛にあるのに、夫に文句たらたら(心の中だけ、実際はなかなか言えない)だったり。
電牧も同じです。だから、電気が通っていなくても、針金1本で牛達をさえぎることができました。

明日から(今日から?)、きっと少しは時間に余裕ができて、淳子さんの体も心も少し楽チンになったらいいですね。(お肉を体に貯蓄してくださいね)
  1. 2006/11/21(火) 06:24:24 |
  2. URL |
  3. おかん #-
  4. [ 編集]

苦労しましたね。無事帰ってよかった、よかった。
何キロもの足場の悪い道を何往復も、大変な事
でしたがこれから少し楽になるとの事、身体を
十分に労わって下さい。
  1. 2006/11/21(火) 09:00:31 |
  2. URL |
  3. A&M #-
  4. [ 編集]

お疲れ様でしたぁ~~~~。
広大な敷地がうらやましくもあり、また逆でもあり・・・。
牛の先頭を歩く淳子さんカッコイイです。
私はいつもどつかれます。ロープをかけている牛にさえ引きずられ・・・。

私も得意技は「やつあたり」です。ミスターグレッグの気持ちがなんとなくわかるような。。。
でも、あたられた方はたまったもんじゃないですよね。エヘヘ、気をつけよっと。
  1. 2006/11/21(火) 13:25:05 |
  2. URL |
  3. Beko #-
  4. [ 編集]

お疲れ様です!
2キロの道を3往復、12キロ!!普通の道でもそれだけ歩いたらくたびれますよ。すごいー!
もう川の上を歩いても大丈夫なんですか!?でも気をつけてくださいねー。

子供たちが、自分のクラブの活動費を自分たちで稼ぐっていうの、なんかいいですね。
  1. 2006/11/22(水) 10:24:06 |
  2. URL |
  3. うしまとん #-
  4. [ 編集]

おかんさんへ

ありがとうございます。早速楽させてもらってます。餌やりの時間が半分以下に短縮されました。水もやらなくていいし、道中トラクターのタイヤがパンクでもしたら(誰も通らないものの、公道なので)どうしよう・・・・とかいろいろ心配がありましたが、これでとっても楽になりました。
  1. 2006/11/22(水) 11:46:54 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

A&Mさんへ

牛たちが近くにいると、餌やりのときだけでなくても姿を見に行くことができるため、スキンシップをはかる(信頼関係を取り戻す)ことができるのがうれしいです。こうやってお互いに信頼できるようになれば次に移動させるときもスムーズに行く可能性が高いから、冬の間仲睦まじくしておきます。なのにダンナは近くにいると仲が悪くなることが多いのはナゼだ?
  1. 2006/11/22(水) 11:50:29 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

Bekoさんへ

そうですよね、言われてみれば広いのがいいことでもあり、悪いことでもあり・・・・全くそのとおりです。私はやたら心配性なので、もし私をぶっちぎって行っちゃったらどうしよう・・・・と不安でしたが、一度出しちゃうとほんとに後戻りなしだったので、棒をビュンビュン振り回してましたよ。みんなが言うこと聞いてくれて、こんなにうれしかったことはありません。
  1. 2006/11/22(水) 11:54:31 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

うしまとんさんへ

2KMx3回(一往復半)なのでたったの(ウソ、それでもすごく疲れた 笑)6kmです。それでも四輪バギーを取りに行かなければならなかったので7kmちょっとでしょうか。2時間続けてハイキング(競歩?)って感じでしたね。

ビーバーの小川、斧で氷を割って水穴を空けていたんだから(氷の厚さ20cmくらいはあったし)大丈夫だろうなあと思ってはいましたがやっぱり心配だったので生えている葦とか倒れている木とかにつかまりながら行きました。助けになったかどうか分からないけど。

スケートリンクに氷を張るのももうすぐのことだと思います。たぶん最近暖かくなったりしたから、一定して寒くなるまで待っているんじゃないでしょうか?
  1. 2006/11/22(水) 12:01:31 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

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