カナダ大平原のファームからの便り

カナダ・サスカチュワン州の大自然の中で農業をはじめて約10年。カナダ人の旦那、二人の娘、犬と猫と牛たちに囲まれた日々の出来事を紹介したいと思います。

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牛たちまた移動

10月10日(火)晴れ 0度

今日は晴れていたにもかかわらず気温は一日中0度前後をうろうろしていました。今夜はマイナス5度まで冷え、明日は小雪の降る可能性があるらしいです。一気に冬っぽくなってきて悲しい・・・・まだ心の(心だけじゃないけど)準備ができていません。

それはさておいて、昨日夕食のターキーの準備をしようと思った途端降りかかってきた仕事は以下のとおりです。

私たちの敷地は150ヘクタールくらいなのですが、その一部(多分10ヘクタールくらい)がビーバーの住んでいる谷間(小川が流れているところ)の向こう側にあります。いちおうフェンスが張ってあって放牧できるようになっているのですが、そこに行くには道路を通って隣人の畑の脇を抜けていく(約3キロ)か、2年前の秋にブルドーザーを持っている近くの人に頼んで作ってもらった小道(約2キロ)を通っていくしか方法はないのです。道路を通っていくためには、牛たちを家畜用トレーラーに乗せて移動させないとならず大変なのは初めから分かっているため、その可能性はゼロ。

残るは小道をみんなで歩かせる方法しかありません。2年前に一度20頭ほど放牧させたことがあり、そのときの悪夢のような出来事が脳裏に鮮やかに残っているため、私はどうも気が進まないのでした。その年の春に20頭を家畜用トレーラーに乗せて4回に分けて(家畜用トレーラーが小さいため)放牧地まで連れて行き、夏中放牧しました。それはよかったのですが、10月になってうちにつれて帰る段階になり、その道路が通れなくなってしまったことに気づき、ブルドーザーを持っている人に頼んでその放牧地の角からうちの敷地の一番遠くの放牧地の角までを結ぶ小道を作ってもらうことにしました。ポプラの木が生い茂る中、山あり谷ありの2kmの道を作ってくれたのですが、途中に小川を越えるところがあったり(ビーバーのいるところの下流に当たる)して、「大丈夫かなあ」という感じでした。

いざ牛たちを家につれて帰ろうとしても、これまで夏の間過ごした放牧地を離れるのがいやで(牛は新しい環境、未知のものを嫌う傾向にあり)小道に入ろうとしないのです。更に悪いことには、ここに放牧していたのが1歳程の若い牛ばかりでリーダー格の牛がいず、みんな目的もなく走り回ったりして引率(しようと)するグレッグの後をついてこないのです。こんな風で小道の途中まで来たらみんなダダーっと林の中に消え去ってしまい、グレッグは怒りまくりながら追っかけていました。結局みんなまたもとの放牧地に戻ってしまい、一からやり直しでした。一度いやな目に会うと牛たちは余計に強情になってしまい、仕方がないのでそこまでベールを毎日持って行きました。しばらく雪の日が続いたりしたので、トラクターの後ろにベールを乗せた機械を引っぱってその後をついて来させました。そのころには小道の周りは雪で覆われていたためほかに気をとられるものがなく、牛たちは道に沿って戻るべきところまで戻りましたが、そのときも途中からトラクターを追い越してダーっと自分たちだけで走っていってしまいました。

とにかく、そんなことがあったので「もうこの小道を使うのはたくさんだ」と思っていて、グレッグがその話をするたびに避けようとしていたのですが、「今度連れて行くのは若い牛じゃないからちゃんとトラクターの後ろをついてくる」と、意見を撤回する様子を全く見せないので、しぶしぶ同行しました。

私の仕事は四輪バギーに載って牛たちを後ろから追って行くことです。のろのろしてあまりに列が長くなると途中で見失ったり目標をなくしたりして気をそがれるといけないからです。

今までいた放牧地から1キロ以上ある一番遠い放牧地までまず歩かせ、そこの角から2キロの小道を行くのですが、その放牧地まで来たらトラクターの後ろをついて行かずに勝手に草を食べ始めてしまい、集めてトラクターのほうを向かせるのに一苦労しました。「ほら、もうこんなところで既に不安が現実化してる・・・・・」とあきらめそうになったのですがグレッグは「もうやる」と決めていて絶対譲らないので仕方なくもう一度牛たちを集めました。3回目くらいでやっとトラクターの後ろをついて小道に入り、そこからあとはスムーズに放牧地までついていきました。
小道1


途中の小川の流れているところが道の幅が狭くなっているため詰まってしまって前に進めなくなった5頭が横道にそれてしまいましたが、少し行って間違ってしまったことに気がついて止まったため、呼んだら戻ってきて他の牛たちについていったのでホッとしました。
小道2


そこからはずーっと上りでみんな疲れてきたらしく、スピードも遅くなってきました。かなり急な勾配で、バギーは一番低速ギアで運転し、グレッグもトラクターのギアを一段低くしたといっていました。「誰が先頭だった?」と聞いたら、「成牛は13番(わりとボス格)だけで、あとは春先に生まれた子牛ばっかりだった。」と言っていました。しんがりは超妊婦のC5と夏生まれたギャロウェー種の子牛たちでした。
小道3


ミツバチの巣箱の横を通ったらもう一息です。巣箱の周りにはクマに襲われないようにエレクトリックフェンスが張ってあります。
小道4



やっと放牧地へつきました。牛たちを実際に動かしているときに写真をとりたかったのですが、わりと縁起を担ぐ私は、「今までの経験から、きっとカメラを持っていくと悪いことが起こって、カメラを持っていかないと、カメラ持ってくればよかったって思うだろうから」という結論に自分で達して、カメラを持参しませんでした。
小道5


移動の一番しんがりがミートボールと呼ばれているC5番だったのですが、もうすぐ子牛産むだろうなあと思っていたら、今日行ったらもう産んでいました。昨日の運動が出産を促進したのでしょうか?
C5と子牛


とにかくうまくいってよかったです。一度通った道だから、帰りもスムーズに行くと願いたいものです。






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  1. 2006/10/11(水) 14:10:15|
  2. | コメント:11
<<初雪 | ホーム | 我が家の感謝祭>>

コメント

牛の移動、たいへんでしたね。お疲れ様でした。
私も、牛の移動は度々するので、大変さが分かります。いう事を聞かない、頑固、勝手なところへ走り出す、逆走する・・・とっても良く分かります。

「小道2」の写真は、白いですが、霜が下りている様子ですか?

それにしても、こんなに大変な仕事を、3時間かけて料理しなきゃいけないターキーがある感謝祭の日に、わざわざ選ばなくてもいいのにね!
  1. 2006/10/11(水) 14:41:16 |
  2. URL |
  3. うしおばさん #-
  4. [ 編集]

いわゆる、牛追いっていうもですか。本当にご苦労さん。あの広いところを、すみからすみへと、大変でしたね。
ターキーは、特別美味しかったことでしょう。
産まれた子牛も、元気そうでなによりです。
  1. 2006/10/11(水) 15:17:19 |
  2. URL |
  3. A&M #-
  4. [ 編集]

倖田來未の壁紙についてこうだくみ画像コムが日々語ります。
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  1. 2006/10/11(水) 15:49:05 |
  2. URL |
  3. #-
  4. [ 編集]

お疲れ様でした

3kmとはまた長い道のりですねv-355
牛さん達の気ままな行列が目に浮かびますv-529v-529v-529

写真の林は「白樺」でしょうか?すっかり葉が落ちて白い景色になるのも、もうすぐってかんじですね。
  1. 2006/10/11(水) 20:11:51 |
  2. URL |
  3. Beko #-
  4. [ 編集]

ほんとに大変そう!私も牛の移動嫌いでした。乳牛だと、搾乳牛舎から、乾乳牛舎へ、あるいはその逆へとしょっちゅう移動がありましたが、距離はせいぜい50mくらいでした。でもいつも大騒ぎでやってましたねー。
マキ牛だと春先にいっせいに分娩かと思っていましたが、そうでもないのですね。これから越冬する子牛たちは大変ですね。
  1. 2006/10/11(水) 22:01:09 |
  2. URL |
  3. おかん #-
  4. [ 編集]

もう0度ですか…冬なんですねー。
風邪引かないように気をつけてくださいね。

「ミートボール」いい名前センスです(笑)
日本語にしたら「肉ダンゴ」…やっぱりちょっと可哀想かも(笑)
  1. 2006/10/11(水) 23:51:02 |
  2. URL |
  3. うしまとん #-
  4. [ 編集]

うしおばさんへ

気持ちをわかってもらえてうれしいです。うちの牛たち、敷地内で放牧地を替えるときとか、呼べば必ずいつも問題なくついてくるから大丈夫だろうとは思っているのですが、フェンスの全くないところを通すのは、「もしかして・・・」って緊張します。

特に他のみんながリラックスしてるおやすみの日とかに脱走騒ぎになっちゃったら、いやですからね。
  1. 2006/10/12(木) 13:28:22 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

Bekoさんへ

3kmの道、おまけに上り下りが多かったので、とても長く感じました。牛たち最後の方ハアハア言ってましたよ。でも放牧地についたら休むでもなくてバクバク食べてたから、それほど疲れたわけでもないのでしょうか?

白樺に似た木はポプラです。葉っぱが落ちて白い景色になるのももうすぐって? 今日でした(笑)。
  1. 2006/10/12(木) 13:32:57 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

おかんさんへ

牛たち、ついて行く目標になるもの(焦点となるもの)があればそれに従ってスムーズに動けるんですけど、そういうものにみんなを向かせるまでが大変ですね。

一度暴走しちゃったりすると、なかなか収まりませんもの。

去年の繁殖期の途中で種牛が足をいためてしまって、他の種牛を手配しなくてはなりませんでした。そのため繁殖期がのびてしまって、子牛の出産の時期も延びてしまったわけです(はあ、ため息)。種牛がお役目ごめんで雌牛たちから引き離されるちょっと前にC5番を交配したみたいです。
  1. 2006/10/12(木) 13:40:33 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

うしまとんさんへ

C5番、本当にコロコロしているんですよ。「50kgほどの子牛を産んだとは思えない」とグレッグが唖然としていました。

ミートボールという名前になる前は、私はこっそり「タブ(TUB)風呂桶とかいう意味の大きなおけ、たらいのようなもの)ちゃん」とか「ラードちゃん」とか呼んでいました。どれもちょっとかわいそうですかね?でも全部ピッタリなんですよ。
  1. 2006/10/12(木) 13:45:27 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

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  1. 2006/10/13(金) 01:33:43 |
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