カナダ大平原のファームからの便り

カナダ・サスカチュワン州の大自然の中で農業をはじめて約10年。カナダ人の旦那、二人の娘、犬と猫と牛たちに囲まれた日々の出来事を紹介したいと思います。

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ムース現る

10月4日(水)曇り 最高気温 +12度 最低気温 -2度

昨日に続き、今朝も霜が降りてしまいました。朝6時半ごろ鳥小屋の電熱灯(日照?時間を延ばすために、朝と夜電気をつける)をつけようと家の西側のドアを空けて外に出ると、家から300mほどの放牧地にいる牛たちのやかましく鳴く声がしました。子牛がミルクを飲む時間で親子がモ~モ~鳴きあってるのかな?とそれほど気にもせず家の中に入りましたが、7時過ぎにもう一度出たらまだ鳴いているのです。おまけに今度は何頭かが放牧地の中を猛ダッシュしているのが見えました。

「こんな朝から何してるんだろう?」と50mくらい歩いたら、聞いたことのないうなるような(うなり声ではなくて、低くりきむような)声と、枝が折れる音が聞こえてきたのです。「何かいるぞ」と思って家に戻って双眼鏡を持ってまた出てきました。

柵の中にいる5頭の牛たちが一緒になって鳴いている横を通って放牧地の近くに行くと、全員が西に向かって(私から離れた方角に)走り出すではありませんか。放牧地の最西端のゲートのところにみんなで固まって立っているのでそちらの方に双眼鏡を向けたら(約500m先)、なんとオスのムースが近くの林から出てきて隣の放牧地で草を食べ始めました。うらやましそうに見ている牛たちを尻目にしばらく草を食べていたと思ったら、長い足でフェンスを軽々と越えてまた林の中へ入って行ってしまいました。

正体が分かって安心したのか?みんな向きを変えて歩いてきはじめたとき、もう家に帰ろうと思っていた私を目撃したらしく、今度はこっちに向かって猛ダッシュ!!「モ~モ~、見つけたぞ~、食べ物くれ、食べ物!!!」みたいに大騒ぎ。冬に入る前にコンディションを整えておこうと思って(私ではなくてサメ軍団)、餌をいつもより少し多めに与えているためみんな丸々していておなかがすいているはずはなく、私が無視して家に帰ると「ちぇっ」とあきらめたようにぱったりと静かになってしまいました。

家に帰って朝ご飯を食べている途中、グレッグが東の窓の外を見て「ムースだ」と言ったので急いでみたら、さっき見たのと同じムースが(同じ大きさ、同じ色なので多分同じと思う)今度は道の向こう側の林の中から近くの畑に出てきて、(家から150mくらいのところ)。畑の中をのんびりと歩いていくのです。「あんまり利口な行動じゃないね。(秋は狩猟の時期で、エルク、鹿、ムースなど時期と場所を指定されて猟が解禁になる)」とグレッグと言い合っていました。うちは狩猟をしないのでいつどこでどの動物が狩猟可能か分からないのですが(ムースはみんなが捕りたがる動物)、あんなふうにぼんやり歩いている場合じゃないと思うのです。

そのあとしばらくして車で外に出ると、家から1.5kmほどした畑の脇の林にまた同じムースがいました。今度は逃げたけど全力でという感じではなくのろのろとだったので、もしオスのムース猟が解禁になったら、真っ先に狙われるかもしれないと心配になりました。ムースは単独行動を好み、木の枝や草を食べて生活する動物なので、人や畑の作物に全く害を与えないのです(その点鹿やエルクは群れになって行動するため、作物、干草などに毎年大きな被害を及ぼしている)。頑張って生き延びてくれーと応援したくなります。

オスのムース1

(これは夏に見かけたオスのムース)


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  1. 2006/10/05(木) 13:22:26|
  2. 野生の動物
  3. | コメント:14
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コメント

昔、キャンピングカーで旅した時、ジャスパーの
ロッジで出合ったのがムースでしょうか?
近くで見られるのは楽しいが撃たれては
かわいそう。

M曰く、ステーキで食べた肉は美味しかった。
  1. 2006/10/05(木) 16:10:14 |
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  3. A&M #-
  4. [ 編集]

すごーい!!なんだか野生の王国そのままですよねー!!
 今ではもう昔の話ですが(今昔物語の書き出しです)、アラスカ経由でヨーロッパへ行きましたが、飛行機で隣の席だったフランス人の男性は「何をする目的でここ(アラスカ)に来たのか」と聞いたら、『狩猟』だといってて、私達にはなじみがなかったので驚きました。
 日本でも雉の狩猟は私達の地域でもする人がいますが、大きい野性の動物の狩猟も普通に行なわれていることや、私達がTVでしか見れないような動物が身近にいることが、いくらメールで近く感じても、実際には遠い世界の果て(いや、こちらが果てなのかもしれませんが)の感を抱かせてくれます。
ちょっと感動です。
  1. 2006/10/05(木) 16:34:28 |
  2. URL |
  3. おかん #-
  4. [ 編集]

北海道ではエゾシカの狩猟が行われています。最近増えすぎて、農作物への被害が深刻ですが、ハンターが高齢化して足りないようです。うちの牧草地でたまに見るエゾシカはかわいいものですが、畑作農家にしてみればかわいいどころではありませんね。人間と野生動物の関係は難しいものですね。
  1. 2006/10/05(木) 20:33:16 |
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  3. cowbell #bV.rN02k
  4. [ 編集]

牛って、見慣れないものには敏感というか興味津々というか、とにかく群がりますよね。
ムース、初めて見ました。
大きそうですね。どれくらいあるんだろ・・・
ふと思ったのですが、野生動物←→牛っていうルートの感染症なんかは問題にはなってないんでしょうか??
たとえばダニが媒介する病気とか。
  1. 2006/10/05(木) 23:37:10 |
  2. URL |
  3. kiri #-
  4. [ 編集]

ムース、こちらでも友人の家の庭にどさっと座っていたことがあって、一度だけ間近でみたことがあります。
ものすごく感動したのを覚えています。

それにしても、のんびりムース君、ハントされないといいですね...これだけ立派な角があるといかにも狙われそう...
うちの近所でも狩猟好きがわんさかいますよ。
ムースの肉、友人宅でごちそうになったことがありますが、私にはちょっと野生の臭みが強くて、おもいっきりいつもつけないHPソースをつけまくって食べてしまいました...

BTH,サメ軍団のムースをみての大騒ぎぶり&お腹すいてないけどとりあえずねだったとけ!の精神、またまた笑わせてもらいました♪
  1. 2006/10/07(土) 01:37:45 |
  2. URL |
  3. もも #-
  4. [ 編集]

ムースってはじめてみました。
単独行動だったり、人間のものをあらしたりしないところ、なんかかっこいいね。夏の写真の姿も勇ましい。
私も生き延びれーーって力が入ります。
こちらはヒグマがデントコーン畑をあらしたり、食べられた牛もいます。
  1. 2006/10/07(土) 06:58:25 |
  2. URL |
  3. まみっこ #ncVW9ZjY
  4. [ 編集]

A&Mさんへ

ジャスパーで見たのはエルクですね。ムースは(オオツノ)ヘラジカといわれて、平べったいものすごく大きな角があるものです。エルクの角も大きいけど、シカの角を大きくしたような感じです。
  1. 2006/10/08(日) 06:11:18 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

おかんさんへ

地の果ては間違いなくこっちですよ。グレッグが2年程前の秋にアメリカから飛行機でサスカチュワンに帰ってくることがあって、ものすごい数のハンター(猟師)が乗ってきたといってました。銃やそれにまつわる付属品、ハンティング用の衣類などすごい重さの荷物をみんな持っていて、飛行機の重量オーバーになってしまってほかの飛行機に乗り換えてくれる人を探していたそうです。

シカ(アメリカからの人はツノ目当て)や雁やカモ(これは銃を撃つことが目当て)の狩猟はアメリカ人に人気があるらしいです。
  1. 2006/10/08(日) 06:16:10 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

COWBELLさんへ

そちらのハンターはプロの猟師さんなんですか?
こちらのはみんな趣味で、狩猟の時期になると州政府に申し込んでライセンスを取って狩猟をします。動物によって(オスのシカ、メスのシカ、オスのエルクなどなど)期間と場所が決められていて、動物の数が減ってきているときは特定の動物や場所が禁猟になることもあります。州外在住の人、国外在住の人(アメリカ人)などはまた別の制限があって、いろいろ細かく規制されているようです(狩猟できる場所とか時間なども)。

エルクは体もツノも大きいので、干草などに及ぼす害が大きくて、農家の人たちから一番嫌われる動物です。
  1. 2006/10/08(日) 06:24:31 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

ももさんへ

私もムースを見るといつも感動します。シカとかはよく見かけるけど、ムースはそれほど見ないからね。

友人からもらったムースの肉でバーベキューをしたことがありますが、それほど野生動物の臭いを感じませんでした。ムース<エルク<シカの順で強くなるらしいです。さすがにシカの肉をもらったときにはもう一度で十分・・・・て感じでした。

サメ軍団の貪欲さには圧倒されます。いつか生で見てもらいたいものですね。
  1. 2006/10/08(日) 06:39:27 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

まみっこさんへ

ムース、私もいつも応援したくなります。でも肉として1番人気がある野生動物なんですよね(発情期のオスの肉はおいしくないと思うけど)。だから狙われやすい。何も悪いことしないのにね・・・

ヒグマに牛が食べられたんですか?怖すぎ・・・・

  1. 2006/10/08(日) 06:42:32 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

kiriさんへ

ムース、4-5年前にダニがついてたくさん死んでしまいました。林の中に行くと血を吸い取られてカラカラに干からびてしまったムースの死骸があったそうです。ムースは湿地帯を好んで住み、泳ぐのも得意なんですが、ちょうど干ばつが続いて水かさが減っていて、ダニにやられてしまったらしいです。

野生のエルクが狂牛病に似た病気になってその病気がエルクを家畜として飼っている農家に入ってしまって、エルクのツノ(媚薬、滋養強壮薬としてアジアで需要があったらしい)や肉が出荷できなくて被害が出ました。

でも野生の動物から牛へ病気が感染することは聞いたケースがありません。でも牛は牛で毎年ダニに悩まされていますけどね。冬になる前にダニや体内の寄生虫を殺す薬をかけないといけません。
  1. 2006/10/08(日) 06:50:59 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

ムースって近くで見えるのは稀なんですよね!
前に旦那の実家の近くに迷い込んで来たらしくて、みんな車に乗って集まってきて、カメラ片手に遠巻きに見てましたよー。(笑)
このムースも生き延びて欲しいですよね。
それにしても立派ですね!
  1. 2006/10/08(日) 10:19:25 |
  2. URL |
  3. みっこ #-
  4. [ 編集]

みっこさんへ

普段車のとおりが全くない家の前の道も、狩猟の時期になると車が通るようになります。

あんなに運転し回ってまでどうしてそんなに狩猟したいのかなあ?といつも思ってしまいます。
  1. 2006/10/08(日) 13:03:54 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

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