カナダ大平原のファームからの便り

カナダ・サスカチュワン州の大自然の中で農業をはじめて約10年。カナダ人の旦那、二人の娘、犬と猫と牛たちに囲まれた日々の出来事を紹介したいと思います。

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養子縁組 成立

6月22日(木) 晴れ・夕立 最高気温 +20度 最低気温 +12度

6月8日に産まれたIE4(アビーの弟にあたる)は母親に見捨てれたため、ずっと哺乳瓶で育てています。今朝ミルクをやりに放牧地に行ったらD14がメスの赤ちゃんを産んだばかりでした。

D14


去年の夏交配させるために種牛(シメンタール種)を放牧中、どうしたことか足を痛めてしまって交配できなくなってしまいました。いろいろな人にあたってやっとの挙句友人の一人からギャロウェーという種類の種牛を借りることにしました。ギャロウェーはスコットランド出身の品種で毛が長く寒さに強いのが特徴です。もともと無角で、出生時の子牛はほかの種類に比べて小さいほうです。

毛が長いため夏、虫などに悩まされることが少なく(でもその反面、暑いんじゃないかと思うのだけど)、冬は暖かいそうです。でも、あまりに毛が長いと、市場でバイヤーに嫌がられることもあります。(毛の色とか、長さとか、関係ないことでケチをつけて安く買おうとするから怒れる)

今日産まれた子牛は明らかにこのギャロウェー種の血を引いているのが分かったため、これから生まれてくる子牛たちはみんなこんな感じになるのでしょうね。

昼また子牛にミルクをやりに行ったら、元祖サル面のFC8が鉄条網のフェンスから首を出して外側の草を食べていました。

悪い元祖サル面


3回くらい近くに行って脅かして首を引っ込めさせたのですが、見ていないとまたすぐ首を出すのです。この放牧地は2面はエレクトリックフェンスですが残りの2面は鉄条網なので、そこを狙って首を出しているのです。放牧地にはものすごくたくさん草があるのに、何が悲しくてわざわざ外の草を食べるんだ?エレクトリックフェンスのワイヤーの一本がこの鉄条網にかかっているので(今は絶縁体を使って鉄条網の方に漏電しないようにしてある)明日その絶縁体をはずして、鉄条網に当たっても感電するようにしてみます。悪いことをする罰じゃ!

子牛にミルクをやるたびに哺乳瓶が空になるとそれを振ってあとをついてこさせ、去年アビーちゃんがお母さんだと思ったバンビのところに連れて行きます。バンビは今年は自分も子供がいるのでミルクが出るし、もう3歳なので体もかなり大きく、初産とはいえ2歳で子牛を産むほかの雌牛に比べて結構体力的に余裕があるはずなのです。はじめはこのみなしごちゃんは「牛」のことを怖がっていたのですが(自分だって牛なのに)何回も何回もバンビのところに連れて行って体を押してやってバンビの乳頭をくわえさせたら(バンビはとてもおとなしいので別にほかの子牛がきてもそれほど嫌がらなかった)、やっとこのごろになって哺乳瓶の後をついてこさせてバンビの横に行くと自分で乳頭を探せるようになってきたのです。

二匹にミルクをやるバンビ


バンビは体高もあるし、乳房が上がっていて乳頭が小さいため、子牛にとってはとても飲みやすいのです。夕方またミルクをやって(一回2リットルのミルクを一日3回)バンビの近くに連れて行ったら、バンビは自分の子牛にミルクをやっている最中で、みなしごちゃんを反対側に立たせても全く気にせず二匹にミルクを与えていました(白と茶色のぶちがバンビの子供で、茶色いのがみなしごちゃん)。二匹がおなかいっぱいになるまで飲ませるのにはさすがに負担がかかると思うので、みなしごちゃんにはとりあえず哺乳瓶でおなかをある程度膨らませてもらおうと思っています。ゴムの乳首を嫌がる子牛もいるんだけど、この子牛は今のところ抵抗なく飲んでくれているので、これからもうまくいくといいなと思っています。ありがと、バンビ!



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  1. 2006/06/23(金) 13:23:42|
  2. | コメント:13
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コメント

たった1本の腺の向こうとこっち・・・  味に違いも無かろうに。それに優しい育ての親。
何だか人間社会を垣間見るような・・・
  1. 2006/06/23(金) 15:17:51 |
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  3. A&M #-
  4. [ 編集]

牛も人と同じで”となりの芝生は青い”んですよねぇ。
鉄条網に当たって痛いだろうに、やりますよねぇ。彼ら。必死で首と舌伸ばして。
ホント足下の草を食え!って感じですが。

みなしごちゃんはバンビちゃんのオッパイに慣れちゃったら、ゴム乳首を嫌がるようになっちゃうかもしれないですね。でもこれも牛によりけりだから、大丈夫だといいですね!
それにしても、牛に授乳するのって楽しいですよねぇ♪すんごいスピードで飲むし。ああいいなぁ♪
  1. 2006/06/23(金) 19:32:50 |
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  3. じゃすみん #-
  4. [ 編集]

牛の博覧会みたいな牧場ですね。
日本でも、このくらい大らかに品種を語れればいいのですが。
今週また、和牛の偽装で芝浦は大騒ぎです。
  1. 2006/06/24(土) 00:11:14 |
  2. URL |
  3. dagings #-
  4. [ 編集]

↑dagingsさんに同じく。
これくらいおおらかな方が、
産業としても、遺伝性疾患を防ぐためにもいいのかも・・・
写真にマウスを置くと、jordefarmsさんがつけた「写真のタイトル」みたいなのが出てくるんですけど
「悪い元祖サル面」に爆笑してしまいました!!!ひーひーひー(>_<)
バンビみたいなのほほんとした牛、いいですね。
  1. 2006/06/24(土) 08:16:00 |
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  3. kiri #-
  4. [ 編集]

すごい、個性的な面白い顔の模様の牛が、いっぱい、いますね!これだけ個性的だったら、遠くから見ても、個体識別できて、便利ですね。
↑kiriさんのコメントを読んで、私もカーソルを当てて、「悪い元祖サル面」に笑わせてもらいました(笑)
  1. 2006/06/24(土) 12:26:53 |
  2. URL |
  3. うしおばさん #-
  4. [ 編集]

じゃすみんさんへ

ほんとほんと、何でここまで必死になって??って思うくらいフェンスの向こうの草のためなら頑張っちゃうんですよねえ。

前足のひざ折り曲げたりとか、体を横に投げ出して首を思いっきり伸ばしてとか。もっとほかのことにエネルギー使ってちょうだいと思います。

みなしごちゃん、今度来たときにもしまだ哺育していたらぜひミルクやりしてください。
  1. 2006/06/24(土) 14:15:22 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

dagingsさんへ

シメンタールの血が入るといろいろな模様が出るのは否めませんね。見た目の均一性も市場でのセールスポイントのひとつなので(たとえば6ヶ月くらいの子牛を売る市場で、「黒毛の去勢牛20頭」とかをひとつのグループとして売れれば、「茶色2頭、まだら3頭、黒1頭・・・・・」なんていうよりは高い値段がつくらしいです。)あんまりいろいろな種類がいるのはいいことばかりではないです・・・・

最近の和牛偽装ってどんなニュースなんでしょう?
  1. 2006/06/24(土) 14:22:30 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

Kiriさんへ

元祖サル面、ほんと悪いんですよ。今までそうでもなかったのに、ここ10日くらい(別の放牧地でベールの餌をやっていたときでも)、こうやって首出しているのを目撃しました。子牛をもうすぐ産むんだけど、そうすれば落ち着くかなあ?(期待)

和牛の交配ですけど、種牛の精液は日本中どこでも入手することができますよねえ。素牛の買い付けで遠くのほうまで出かける人もいらっしゃるようなんですけど、「OO牛」(たとえば、宮崎とか静岡とか)という区別は何をもとにつけられているんでしょうか?地域秘伝の濃厚飼料のバランスによって育ち方が違う?

ちょっと疑問に思ってしまいました。
  1. 2006/06/24(土) 14:31:36 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

うしおばさんへ

笑っていただけてうれしいです。子牛には生まれてすぐに個体番号のついた耳標をつけますが、耳標はとても小さいので何かを(たとえば親の番号とか)書く余白が全くありません。

そこで私は親と一緒の写真を一匹ずつ撮ってファイルしていて、また出生記録をつけているバインダーの中に子牛の特徴(オス、メス、どんな模様など)を書き付けています。

シメンタールが種牛だったときは一匹ずつ模様が違ったので区別がついたのですが、ギャロウェー、または今年交配に使うブラックアンガスの子牛はみんな真っ黒になる可能性が高いです。今でも茶色一色のレッドアンガスが何匹かいて、全身の様子で区別はつきますが、子牛だとそんな微妙な違いを見つけられるかどうか・・・・
  1. 2006/06/24(土) 14:39:53 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

「OO牛」っていうのはブランドのことですかね。その辺についてはdagingsさんが詳しいのですが・・・
たとえば松坂牛なんかを例にとると
JAS法では、松阪地方で肥育した和牛であれば、「松阪牛」と表示できるらしいですが、
産地はそれに加え「松坂地方の特定地域で500日以上肥育された黒毛和種牛・未経産♀」、また肉質等級についても規定を作っているようです。
その他、日本全国には無数のブランドがあって
それぞれに関係団体(主に農協関係)が独自の定義を作ってます。飼い方や素牛導入先や血統よりも、肥育された地域と、肉質等級で定義されてることが多いみたいです。
精液に関しては、全国どこでも手に入るものとそうでないものがあります。特に宮崎なんかは精液の県外持ち出しが厳しくコントロールされてますし、
鹿児島は、全国でも珍しく、県や事業団ではなく、個人が種牛を所有していて、その所有者と関わりの深いブローカーさんじゃないと入手できなかったりします。長くなってすいません。
  1. 2006/06/24(土) 21:38:43 |
  2. URL |
  3. kiri #-
  4. [ 編集]

本当におおらかに色んな牛がいていいですね。
日本人はブランド志向が強いのか、乳牛はホルスタインが99%、肉牛は何と言っても黒毛和牛、そうでなくてもアンガスやホルスタインの純血です。
雑種は嫌われるようでね。
血が濃くなればそれだけ弱くなるのだから、
もう少しおおらかにできないものかといつも思います。
  1. 2006/06/24(土) 22:49:55 |
  2. URL |
  3. cowbell #jOlciCrM
  4. [ 編集]

kiriさんへ

ご丁寧にありがとうございました。血統よりも肥育場所と期間によってブランド名が決まるとは、ちょっと意外でした(まあ、その肥育期間の飼育が肉質にも影響を与えるのでしょうけど)。でもそれも血統により傾向(どのような結果が予測できるとか)があるでしょうに。

今でも牛にビール飲ませたりするところあるんでしょうか?
  1. 2006/06/25(日) 12:48:11 |
  2. URL |
  3. jordefarms #-
  4. [ 編集]

COWBELLさんへ

カナダでも、種牛を育てている人たちや、純血種にこだわって飼育している人たちは(今回私たちが種牛を飼った農家も、ブラックアンガスだけ150頭以上育ててます)ひとつの種類で統一しています。

私たちは、最初にレッドとブラックアンガスの両方ではじめたことや、今までの種牛がレッドアンガス、シメンタール、ギャロウェー(そして今度はブラックアンガス)だったこともあり、いろいろな色や模様の牛がいます。種類により特徴があるので、それぞれの血のいいところを受け継がせていけるようにしたいと思っています。
  1. 2006/06/25(日) 12:55:59 |
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  3. jordefarms #-
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