カナダ大平原のファームからの便り
カナダ・サスカチュワン州の大自然の中で農業をはじめて約10年。カナダ人の旦那、二人の娘、犬と猫と牛たちに囲まれた日々の出来事を紹介したいと思います。
ダブルトラブル
7月11日(金)曇り時々雨 最高気温 +16度 最低気温 +9度
最近はっきりしない天気が続いていて、まだ干し草刈りは始まっていません。これほど遅い年は今まであったでしょうか?昨日はおまけに3cm程の雨が降りましたが、サスカチュワン州の南東部ではトルネード(竜巻)があったり、野球のボールの大きさほどのあられが降ったりしてひどい被害にあったところもありました。
さて去年初産でどちらも子牛の面倒を見なかった
坊っちゃん
と
ゴゴちゃん
のお母さんですが、今年もだんだん出産が近い様子を示してきていたので、毎日何度も見回りをして気をつけていました。
しかし!
日曜日に違う放牧地に移そうと牛たちを連れて行ったら、坊っちゃんのお母さんのおなかが凹んでいておっぱいがとても張っていました。ガガ〜ン・・・・(-_-メ)
それまでいた放牧地に戻って探したら、木の近くで寝ている子牛を見つけましたが、舐めてもらった様子とかミルクを飲んだ様子とか全くありません。またですか・・・・・
母親のいる放牧地に連れて行こうとしましたが全然歩こうとしないので、抱え上げて四輪バギーにまたがって、ひざの上に乗せたまま四輪バギーを運転するはめになりました(グレッグが言うには体重40kgはあるとのこと(-_-))。途中でもがいて飛び降りようとするので、落とさないように片腕でしっかり押さえこんで800mほど乗せていきました。
母親に近づけても全く興味を見せず、知らんふり。このままでは仕方ないのでまた四輪バギーに乗せて今度は家の近くの柵まで運んできました。その日は粉末の初乳を与えましたが、翌朝グレッグが、「母牛が子牛を生んだ放牧地に戻ってきている」と言ったので、もしかしたら子牛のことを思い出したのか???と期待をして呼びに行きました。しかし、一匹だけで柵のほうに戻るのを思いっきり嫌がって逃げていってしまったので、全員を連れに行ってその中から親牛だけ残しました。
何とかヘッドキャッチャーに入れることができたので子牛を呼びにいって母親からミルクを飲ませようとしたのですが、最初はおとなしくしていたのに、途中から蹴る蹴る!ああ〜ダメだ。
と思ったら、昨日の朝早く放牧地に行ったらゴゴちゃんのお母さんがすでに子牛を生んでいました。前夜10時ごろ見に行ったときにはまだまだといった様子だったのになぜ・・・・?
子牛の匂いをかいだりは少ししたのですが、全く舐めるわけでもなく、ミルクを飲ませるなんて論外と言った様子で、こちらも何の興味も示さず。
グレッグから「何でこんな牛をとっておいたんだ?」と怒られて最悪。去年は初産だったから様子がわからなかっただけで、今年は気をつけてすぐに親子の絆が生まれるようにしようと思っていたのに・・・・・・
結局二匹揃って哺乳瓶飼育。子供たちに夏休みの仕事がもう一つ増えました。(カンナがマスクをしているのはこのあとニワトリの餌をやりに行くため)
坊っちゃんのお母さんはとても体格がいいのでそのままお肉屋さんに連れて行こうかと思ったのですが、獣医さんに聞いてみたら「体のホルモンなどが元に戻るまで産後2週間くらい待ったほうがいい」と言われてがっかり。ヘッドキャッチャーから出さずにトレーラーに積めたらどんなに楽だったことか。今度つかまえれるかどうかはっきり言って自信がありません。ロープを掛けてみたけど、別に引っ張ってついてくるわけでもないし、何のため?って感じ。
ああ〜考えが甘かった。嫌だ嫌だ、何でこうなるの?
2008/07/12(土) 14:29:23
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牛
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ゴゴちゃん草刈り係
6月5日(木)晴れ 最高気温 +26度 最低気温 +8度
やっと気温が上がって、庭の草が伸び始めました。放牧地の草はまだまだ伸びが悪いのに、刈らなくてはいけない庭の草はなぜ伸びるの?
けちな私は、毎年毎年おいしそうに伸びている草を刈るのが全く忍びなく、いつか牛をつないで草を食べさせたいと思っていました。去年の冬、背中のかゆいところを枝でこすっていてかさぶたになってしまっていたような牛(7番)がいました。しばらくして見ると、そのかさぶたを鳥(辞書で見るとカササギと書いてあった)につつかれたか、皮ごとえぐられて血が出てしまっていたのです。本人は別に気にしていないようでしたが、そうなると鳥は全く放っておかないようで見るたびにひどくなっていって、しまいには穴の直径は2cmくらいで、上から覗くと骨と骨の間の皮膚は完全に突き破られていて血がたまっているのが見えているのです。
どうしたものかとその部分にガーゼをかぶせて鳥につつかれないようにしたりもしましたが、そうすると空気に触れないせいか、その部分が腐ったようになってくるのです。「じゃあ、風が通ればいいのか?」と目の荒い網(ネット)をかぶせてみてもやっぱり腐ったようになってしまい、困っていました。
冬の間親牛たちに餌をやっていたところは林のそばで鳥がどうしても近くにいるので、仕方なく子牛たちのいる柵にその牛だけ移しました。
抗生物質を注射したりしてしばらくかかりましたが、春までにはだいぶよくなったように思います。この牛は冬の間にずいぶんやせてしまったので「この牛はサメ度も高いし、餌さえあればついてくるから、ロープ(日本語では?モクシ?)につないで庭に出して青草でも食べさせてやろう」と思ってロープを頭にかけたまま二日ほどしてから庭に引っ張ってきました。頭にロープを掛けられるのは全然気にしないようで、草を食べるのもうれしいようでしたが、杭にロープでつながれるのがとてもイヤだったようで、ちょっとでも足にロープがかかったりするとパニック状態になって暴れて大騒ぎして、そのうち直径15cmある柵の杭が抜けちゃうんじゃないかと心配になりました。グレッグに「ブログ読んだりするとみんなの牛はおとなしくつながれてるみたいなのに、何で7番はあんなに暴れるんだろう?」とこぼすと、「ほかの牛は生まれてからずーっとつながれてるんじゃない?12歳になって急につなごうって言うのが無理なんじゃないの?」と言われてしまいました。確かにもっともだと思い、7番は諦めて子牛たちのいる柵に戻しました。
でも青草を諦めきれない私は、「それならゴゴちゃんにしよう」と去年子供たちが哺乳瓶保育したゴゴちゃんをつないで庭に連れてきました。
ゴゴちゃんは坊っちゃんほどつながなかったので最初は嫌がりましたが、しばらくすると青草の誘惑に負けて素直についてきました。
それでも時々柵の中にいる仲間たちが恋しいようで「も〜」と哀れな声で鳴きます。そうすると柵の中の牛たちは「あんただけなんでそんないいもの食べてるのよ〜?」と大合唱。お互いないものねだりってことかしら?
牛の繋ぎ飼いをずっとしてみたかったので、念願(ちょっと大げさ)がやっとかないました。できれば次は雌牛でミルクを搾らせてくれるのがいいんだけど・・・・・
2008/06/06(金) 15:20:17
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牛
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男系一家?
5月30日(金)晴れ時々雷雨 のち雨 最高気温 +23度 最低気温 +9度
今日はお昼頃から午後にかけていきなり雷雨でした(@_@)。極端すぎ。夜になってからは雨が降り続いています。ここしばらく乾燥しきっていたので、放牧地、畑の作物、やっと家の前に移植した花、家庭菜園に蒔いた種、一応植えてみたライラック(放牧地の一部が昔の開拓者の住まいだったので、そのときに植えられたライラックがまだ残っていた。しかし毎年牛たちに踏みつけられて傷められているので、移植などという荒業に耐えられるかどうか不明)などにとってはこの上ない恵みの雨となりました。
昼前に急に雲行きが怪しくなってきたところ。
さてさて、肥育完了牛のミッシー(A14番)が今朝子牛を産みました。メスでありますように・・・・・(-_-)もちろんオスでした。
両親が滞在していたときに、私が「子牛が生まれた。メスだった(^o^)」と喜んだり「メスだった(-_-メ)」とがっかりしたりしていて、私の母は「どっちがいいの????」というような様子でした。雌牛を産んでもらいたい牛と、そうでない牛がいるからです。
私の一番のお気に入りの14番の家系は完全に男系(-_-メ)。こんなおっとりした性格のゆったりした体格で乳量も多い牛からはぜひ後継ぎの雌牛を産んでもらいたいのに、14番が今まで10頭以上出産した中でメスはA14、D14、G14の3頭のみ。
14番
14番と子牛。オスで残念だけど、とても人なつっこくてかわいい子牛です。
D14番(後ろに見えているのが子牛)
G14番
A14番とD14番にいたっては一度も雌牛を生んだことがありません。G14番は去年はメスだったけど今年はオスだし・・・・・どうなっちゃってるの、全く????
2008/05/31(土) 14:37:40
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牛
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6番出産
5月22日(木)晴れ 最高気温 +18度 最低気温 +2度
よく晴れた日が続いているのですが、毎日風が強くて辟易しています。先週末もここから25分ほど南東の農家で火事がありました。二週間ほど前に古いベールを燃やしていて、そのときにはベールの下にまだ氷が残っているほどだったのに、誰も知らなかった残り火があったらしく、先週末の風の強い日(時速70kmと言っていた)にまた火がついて周りの枯草に燃え移って、倉庫、牛舎(近所の人が気づいて牛舎の戸を開けたため牛たちは無事だった)が燃え、小川を飛び越し、道路を飛び越して向かいの農家のほうまで火が移ったそうです。ボランティアからなるビヨークデールの消火団、隣町の消火団が来て、近所の農家の人たちもトラクターやブルドーザーで周りの木々を押し倒して火が広がらないようにしたり、大きなタンクに水を汲んだり(除草剤を薄めるのに使う水をためるタンクだから一度に2−3000リットルは楽に入るはず)して消火に当たったそうです。
ところで、毎年子牛を産むととたんに気が荒くなる6番がまた(-_-メ)出産しました。何でグレッグのいないときに産まないといけないんだ?
見回りに行ったらちょうど破水したところで、ちらりと見える前足を見てげんなり。とっても大きくて、いかにもオスといった感じ・・・・
30分で無事生まれましたが、案の定オスでした。最悪。メスなら耳標を付けるだけですむので最悪の場合生まれてすぐしなくてもいいのですが、オスだと去勢バンドをはめなくてはいけません。今年は
飛び掛って押さえ込むのを
絶対遠慮したい。
その日は親子に近寄らずに、翌日の朝決心してバンドはめに挑戦しました。近づくと子牛は飛び起きてどこかに逃げていってしまったので失敗。しばらくその辺で待っているとまた座り込みました。母親は近くに立っていたのでまずさりげなくブラシをかけてやり(何も企んではいないのよ、と安心させたつもり)、これもさりげなく持っていった大麦を(ほかのサメ軍団に見つかると大騒ぎになるので)食べさせました。
いかにも人相が悪い6番
子牛の横にしゃがみこむと、母親はチラッと私のほうを見ましたが(私のほうはいつでも逃げれるようにちょっとへっぴり腰)向かってくるでもなく大麦を食べつづけています。今がチャンスとばかりに去勢バンドをはめました
やった、大成功!
残るは耳標ですが、ここで無理をしてツキが消えてはいけないと思い、餌の時間までとっておくことにしました。
餌をやってから子牛の近くに行くと何の警戒心もなく眠っています。母親も15mほど離れたところで餌を食べています。耳標をはめる前に、きちんとはまるかどうか前と後ろがちゃんと揃っているかどうか練習してみたら、緊張のためか?うっかり力を入れすぎたらしく、耳ナシで耳標だけがはまってしまいました(・_・;)。
いくら引っぱっても全然取れません(-_-メ)。何もこんなときに・・・・と思いながら、家まで戻ってもう一つ耳標を持ってきました。母親はどこにいるかなと思いながら歩いていくと、なんと水呑場まで一匹で歩いているではありませんか!!!
こんなことは奇跡だと思いながら急いで子牛のところに行って耳標をつけました。6mmくらいの針が耳に刺さるわけなのですから、子牛によっては「ぼわ〜!」という大声を出すのもいます。この子牛もやっぱり鳴きました。よかった、母親が遠くにいて。あの牛のことだから、もし近くでそんなことになっていたら絶対怒りまくっていたと思います。
去勢バンドをはめた旨グレッグに電話で言ったら「ほら、たいしたことないんだよ。」と言っていました。自分がやるわけじゃないから全く気楽なものです(怒)。
2008/05/23(金) 14:37:10
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牛
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コメント:16
なぜ双子・・・・?
4月22日(月)曇り時々小雪 最高気温 0度 最低気温 -6度
結局先週末は小雨が降った程度でした。しかし州西部(サスカトゥーン以西)はかなり悪かったらしく、雪が10cm−50cmほど降ったということでした(50cmというのはかなり局地的らしいが)。風もひどく、「運転を控えるように」という警告が出ているハイウェーがかなりありました。
去年種牛を放牧地に出したのが7月22日だったため、子牛の出産は5月1日から始まる予定なのですが、ここ10日ほど元祖サメ女E5の後部がいかにも出産間近というように緩んできていました。土曜日の朝様子を見に行ったら立ったり座ったり落ち着かない様子でいたので「そろそろか。レジャイナに行くのを取りやめてよかった」と気をつけていたのですが、しばらくすると反芻し始め、餌の時間にはトラクターの後ろを真っ先について来て、いつもと変わらぬ旺盛な食欲を見せているのです。
日曜日も全く同じ様子で、ちょっと拍子抜けだったのですが、昨日(月曜日)朝9時過ぎに放牧地の方を見ると、小さい黒いものが立っているのが見えました。早速見に行くと、妙に小さい子牛がE5の近くでおっぱいを飲もうとしていました。普通なら母親はじーっとして子牛に飲ませるのですが、しばらくするとE5は座ってしまってなんだか落ち着かないような変な様子でした。私も「子牛ってこんなに小さかったっけ?一年見てないから大きさの感覚が麻痺したのか?」と思いながら、「もしかして双子では・・・・・」といやな予感がしました。
E5が座っているときに後ろに回って手を入れたら子牛の足のようなものに触れることが出来ました。
案の定双子(-_-メ)。しばらくしたらぬるぬるした粘液の袋に包まれたまま出てきました。E5はこの袋の後ろのほうから食べて子牛を舐め始めていたのですが、前足、顔からおなかの辺まで包まれたままだったので、もう一匹の子牛にはめるために持っていた耳標のボタンのとがった先で顔の近くの粘膜を破って息ができるようにしました(ついでに鼻の穴に指を入れてくすぐった)。くしゃみをし始めたので大丈夫だろうと思い、母親がきれいに乾かすまで待っていました。
グレッグと一緒に親子3匹(双子は両方ともメス)を別の柵に移すことにしました。あとから生まれた子牛は後ろ足の先が曲がっていて立ち上がることが出来なかったため、そりに乗せて運ぼうとしたのですが、嫌がって立ち上がろうとしてそりの上で滑って危なかったため、結局また抱いて運びました(-_-)重過ぎ・・・・途中で何度降ろしたことか。
とりあえず粉末の初乳を溶いて立ち上がれない子牛に飲ませ、しばらく様子を見ましたが、昨日の夕方までには立ち上がって自分でお母さんから飲んでいたのでホッとしました。
実は2週間ほど前にEA13が双子を流産してしまったのですが、なぜ双子?おととしまで双子を産んだのはシメンタール種のロビン(2回)だけだったのに、去年2頭、今年もうすでに2頭。どの牛もこれまで一度も双子を生んだことのない牛なのに・・・・・・種牛のせいか?とも思ったのですが、卵子は母親のものだし・・・・・単なる偶然?
小さくて世話がかかる双子よりは、普通に一匹生んでくれたほうがずっといいのだけど。全くどうしたものか・・・・
2008/04/23(水) 03:35:02
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牛
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